レンジャーズが剛腕シャーザーを獲得 7年ぶり地区優勝へ先発補強

日本時間7月30日、レンジャーズはメッツとの1対1トレードでサイ・ヤング賞3度受賞の右腕マックス・シャーザーを獲得したと、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が伝えた。メッツは対価としてロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)の弟である内野手のルイスアンヘル・アクーニャを獲得。公式な発表はまだ出ていないが、すでにシャーザーはトレード拒否権を放棄し移籍することに同意した模様で、2016年以来7年ぶりの地区優勝を目指すレンジャーズが終盤戦に向けていよいよ大型補強に乗り出している。

先日39歳の誕生日を迎えたメジャー16年目のシャーザーは、通算210勝、防御率3.15と実績抜群の剛腕。シーズン20勝を2度マークし、オールスター・ゲームにも8回選出されている右腕は今季防御率4.01と本来の実力は出し切れていないものの、ナショナルズ時代の2019年にはワールドシリーズも制覇するなど終盤戦やプレーオフの経験も豊富。レンジャーズは今季ネイサン・イバルディが11勝、防御率2.69と大車輪の活躍を見せているものの、6月以降先発防御率4.56と課題を抱えており、厳しい戦いが続くシーズン終盤に向けてベテランの経験値に期待がかかる。

なお、シャーザーは今季が2年契約の2年目であるものの、来季も1年4330万ドルで残留する選手オプションを保持しており、その行使はほぼ確実なものとみられている。フェインサンド記者によると、メッツはシャーザーの来季の年俸と今季の残りの年俸のうち3500万ドルを支払うことに合意しており、年俸を負担する代わりに対価で獲得する選手の質を上げることを選択。レンジャーズは残りの2250万ドルを支払うこととなっているようだ。

一方メッツへの移籍が決まった現在21歳のアクーニャは、「MLBパイプライン」の若手有望株ランキングでレンジャーズチーム内3位、メジャー全体44位と高い評価を受けている内野手。今季はAA級で打率.315、7本塁打、OPS.830の好成績をマークしており、すでに42盗塁を記録してマイナー3シーズン連続40盗塁を達成するなど兄に負けず劣らずのスピードを持っている。守備でも足を活かしてショートを中心にセカンド、センターなどを務めており、メジャーの舞台でもマルチな活躍が期待される。

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