ChatGPT 業務に「生成AI」導入 上越市 本格活用これからに

中川市長が「ChatGPT」導入を発表した

上越市は7月31日から、同市が職員用に導入している自治体用のビジネスチャットアプリ「Logoチャット」上で、「ChatGPT」の試行導入を開始した。同日行われた定例記者会見で、中川幹太市長が発表した。

「ChatGPT」は、人工知能(生成AI)の開発研究を行う米国機関「OpenAI」が昨年11月に公開したチャットサービス。生成AIが入力された質問に会話形式で答えるもので、人間同士の会話に近い回答が得られることから、世界的に活用が進んでいる

試行導入は、文章や資料の構成の検討、企画のアイデア検討など、同市業務における生成AIの効果検証が目的。中川市長によると、本格的な導入やその時期は未定という。

活用に当たっては、個人情報の疑いがある文章が入力された際に警告を発する機能や利用状況を確認できる環境を備え、入力された情報が生成AIの学習に使用されないよう設定。また職員が使用する上での注意点をまとめたガイドラインを周知するなど、セキュリティーの確保に配慮するとした。

自治体用のビジネスチャットアプリ上で「ChatGPT」の活用を開始した

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