レイズが先発補強 有望株マンザードを放出して右腕シバーリ獲得

日本時間8月1日、トレード・デッドラインを翌日に控え、レイズがトレードによる先発補強に動いた。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体37位という高い評価を受けている強打の一塁手、カイル・マンザードをガーディアンズに放出し、先発右腕アーロン・シバーリを獲得。シェーン・バズ、ドリュー・ラスムッセン、ジェフリー・スプリングス、ジョシュ・フレミングと先発投手陣に故障者が続出しながらもリーグ2位の勝率を残しているレイズ。コマ不足だった先発投手陣にあと2年半保有できるシバーリを加えることに成功した。

現在28歳のシバーリは、2016年ドラフト3巡目でインディアンス(当時)に入団し、2019年にデビュー。メジャー3年目の2021年に自己最多の12勝をマークした実績があり、今季はここまで13試合に先発して77イニングを投げ、5勝2敗、防御率2.34、58奪三振、WHIP1.04と安定したピッチングを見せている。ガーディアンズはサイ・ヤング賞経験者であるエース右腕シェーン・ビーバーを放出する可能性が取り沙汰されていたが、右肘の炎症によって故障者リスト入り。ビーバーの放出が難しくなったため、大きな対価を得るために、2025年シーズンまで保有できるシバーリのトレードを決断した形となった。

ガーディアンズが獲得したマンザードは2021年ドラフト2巡目(全体63位)でレイズに入団した23歳の一塁手。昨季はマイナーA+級とAA級の2階級合計で93試合に出場して打率.327、22本塁打、81打点、OPS1.043の好成績をマークし、評価を大きく上げたものの、今季は初のAAA級で73試合に出場して打率.238、11本塁打、38打点、OPS.784とやや苦戦している。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでは全体37位&レイズの4位にランクインしていた有望株であり、今季はフューチャーズ・ゲームにも出場。ただし、左肩を痛め、フューチャーズ・ゲーム以降は欠場が続いている。レイズは将来の主軸候補を手放し、複数年保有できる先発投手を手に入れることになった。

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