メッツの解体が進行中 ブリュワーズとのトレードでキャナを放出

史上初めて年俸総額が3億ドルを超え、豪華戦力で今季のワールドシリーズ制覇を目指したメッツだが、開幕から思うように調子が上がらず、トレード・デッドラインでは売り手に回ってチーム解体を進めている。すでにマックス・シャーザーをレンジャーズへ放出したが、日本時間8月1日にはブリュワーズとの1対1のトレードが成立し、有望株ジャスティン・ジャービスとのトレードでマーク・キャナを放出。さらに、ジャスティン・バーランダーのトレードについてドジャースやアストロズと交渉中であることも報じられている。

現在34歳のキャナはアスレチックスで7年プレーしたあと、2年契約でメッツに加入。今季が2年契約の2年目であり、残り年俸およそ350万ドルのほとんどはメッツが負担し、ブリュワーズは来季の球団オプション(年俸1150万ドルまたはバイアウト200万ドル)の選択権を持つ。

キャナは今季ここまで89試合に出場して打率.245、6本塁打、29打点、7盗塁、OPS.724を記録。ブリュワーズはクリスチャン・イェリッチが左翼、新人ジョーイ・ウィーマーが中堅のレギュラーを務め、右翼には7月にデビューした有望株サル・フリーリックが入る機会が増えているが、ウィーマーは好守を見せる一方で、打率.209、OPS.670と打撃面では苦戦しており、フリーリックを中堅に回し、キャナを右翼に入れるプランがあるとみられる。ブリュワーズは得点力がメジャーでも下位に低迷しており、キャナには得点力アップへの貢献が期待される。

メッツが獲得したジャービスは2018年ドラフト5巡目でブリュワーズに入団した23歳の右腕で、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは30位にランクインしていた。今季はマイナーAA級で14試合に先発して6勝4敗、防御率3.33をマークし、6月末にAAA級へ昇格したが、その後は3試合に先発して0勝2敗、防御率10.80と苦戦中。デビューまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

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