カブスがキャンデラリオを獲得 2017年以来6年ぶりの古巣復帰に

直近の8連勝で貯金生活に突入したカブスは、どうやらトレード・デッドラインで買い手に回ることを決めたようだ。日本時間8月1日、カブスはナショナルズへケビン・メイド、DJ・ハーズという2人の有望株を放出し、ジャイマー・キャンデラリオを獲得する2対1のトレードが成立したことを発表。キャンデラリオは2010年11月にカブスに入団して2016年7月にデビューしたあと、2017年7月末のトレードでタイガースへ放出されており、6年ぶりに古巣へ戻り、プレーオフ進出を目指すことになった。

現在29歳のキャンデラリオはカブスから放出されたあと、タイガースで正三塁手として活躍し、2018年に自己最多の19本塁打、短縮シーズンの2020年には自己ベストのOPS.972、翌2021年には自己最多の42二塁打をマーク。タイガースからノンテンダーFAとなって1年契約でナショナルズに加入した今季は、ここまで99試合に出場して打率.258、16本塁打、53打点、6盗塁、OPS.823の活躍を見せている。今季のカブスはパトリック・ウィズダムやニック・マドリガルを三塁で起用していたが、長打力が魅力のウィズダムは低打率&拙守、好守のマドリガルは打撃が迫力不足とレギュラー定着の決め手を欠いていただけに、キャンデラリオの加入は三塁のアップグレードとなりそうだ。

カブスが放出した2選手は、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで14位(メイド)と16位(ハーズ)にランクインしていた選手。メイドは20歳の遊撃手で、今季はマイナーA+級で70試合に出場して打率.240、3本塁打、25打点、3盗塁、OPS.683をマークしている。一方、ハーズは22歳の左腕で、今季はマイナーAA級で14試合に先発して1勝1敗、防御率3.97を記録している。

マーカス・ストローマン、コディ・ベリンジャーといった投打の主力にトレードの噂が出ていたカブスだが、買い手に回ったため、ストローマンやベリンジャーの放出に動く可能性は低い。カブスが買い手に回ったことは、他球団の補強にも影響を与えそうだ。

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