「九戸木工女子部」結成 協力隊員が未利用部分で雑貨製作

木のぬくもりが感じられる商品を製作している(右から)福島多恵さん、上野早紀さん、荒谷千文さん

 九戸村の地域おこし協力隊員ら女性3人は、村の森林資源を活用しようと「九戸木工女子部」を結成し、雑貨を製作、販売している。遊び心と癒やしをテーマに、自ら伐採した木を使い商品を開発。ものづくりの楽しさを味わいながら「交流や新しい産業につなげたい」と意欲を見せる。

 メンバーは同協力隊の上野早紀さん(30)と福島多恵さん(25)、同村の土木建築業者に勤める荒谷千文さん(33)。自伐型林業に取り組む上野さんが、伐採で生じる曲がった木など、出荷できない部分を活用したいと2人に声をかけ、今年4月にグループを結成した。

 「自分たちが作りたいもの、生活の中にあるとうれしいもの」にこだわり、6種を開発。サイズの違うものが15個ほど入った積み木(2千円)や、花の形の鍋敷き(直径20センチ、2千円)、ナラやトチなどで作ったコースター(1200円)、切りくずを蜜蝋(みつろう)で固めた着火剤(8個入り千円)など、木の温かみややわらかさが伝わる商品だ。

 問い合わせは九戸木工女子部(mokumoku9nohe@gmail.com)へ。

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