幕を閉じた大阪・南港のハイアット、「都会のリゾート」へ転身

大阪・南港の大型ホテル「ハイアットリージェンシー大阪」が30年の歴史に幕を閉じ、「グランドプリンスホテル大阪ベイ」(大阪市住之江区)に転身。7月31日、リブランドオープンのメディア向け内覧会がおこなわれた。

「グランドプリンスホテル大阪ベイ」は地上28階建ての大型アーバンリゾートホテル

■ 大阪湾を臨む「アーバンリゾート」

同ホテルが建つのは、海遊館やユニバーサルスタジオジャパン、そして2025年に万博が開催される夢洲にも近く、今後さらなる発展が期待される大阪ベイエリア。いくつかの客室を見せてもらったが、窓の向こうには大阪湾が広がり、四方八方が絶景に囲まれていることがわかる。

窓の外には大阪中心地のビル群や「あべのハルカス」が見える

日中は通天閣にあべのハルカス、明石海峡大橋や淡路島などが、日が暮れると大阪中心地のビル群が織りなす夜景のパノラマビューが楽しめる。なかには大阪港の船を観察できる部屋や、水平線に沈む太陽を眺められる「サンセットビュールーム」もあり、とにかく景観のラインアップが多様だ。

絶景を眺めるために双眼鏡が用意されている部屋も

大崎誓也総支配人は「府内のハイクラスのホテルのなかで、海に面しているホテルはここだけだと思います。コンセプトは『アーバンリゾート』です」と語る。

また、MICE(国際会議や企業などの団体イベント)での利用も見込んでおり、西武ホールディングスの後藤高志代表は、「大きな宴会場を持つホテルを全国各地で運営する当社は、G7サミットなど国際会議の運営経験もあります。大阪が掲げているMICE戦略にも貢献していきたい」と話した。

7月31日におこなわれたセレモニーの様子(7月31日・大阪市内)

取材・文・写真/其田雪花

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