軍の格納庫を平和転用 8月15日に千葉公園体育館の解体前見学会

軍の格納庫を平和転用 8月15日に千葉公園体育館の解体前見学会

 戦後、軍の格納庫を平和転用して作られた千葉公園体育館。
 スポーツの会場として70年近く親しまれてきましたが、老朽化のため解体が決まりました。
 千葉市は解体を前に、市民が体育館の思い出を振り返る見学会を開催します。

 千葉公園体育館は、1956年、千葉市中央区弁天の千葉公園内に県営の体育館として建設されました。

 戦後の財政難から建物の一部には、下志津陸軍飛行学校、いまの陸上自衛隊下志津駐屯地にあった飛行機の格納庫の骨組みを移設しました。

 1972年に千葉市へ移管されてからも、スポーツに留まらず、式典や催しの会場としても親しまれてきましたが、老朽化のため、公園内に「千葉市武道館」と「千葉中央CCの体育施設」の機能を集約した「千葉公園総合体育館」が新たに建設され、2023年4月から供用を開始しています。

 役目を終えた千葉公園体育館は解体されることになり、千葉市は解体を前に、市民が体育館の思い出を振り返る機会として、体育館の中に自由に入れる見学会を終戦の日の8月15日に開催します。

 見学会では、住民団体による体育館の歴史を伝えるパネル展示なども行い、軍事施設の一部を平和転用した経緯の詳細などを紹介する予定です。

 解体される千葉公園体育館の見学会は8月15日火曜日、午前10時から午後3時まで、入場無料で開催されます。

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