大型で非常に強い台風6号 東シナ海で停滞のち4日(金)以降は東シナ海を東へ 南西諸島は影響長引く

 沖縄は3日(木)にかけて暴風や高潮、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。また、4日(金)にかけて高波に厳重な警戒が必要になる。奄美は、4日にかけて高波に警戒が必要だ。

 大型で非常に強い台風6号は、2日(水)午後10時には久米島の西にあって、ゆっくりした速さで西へ進んでいる。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。

今後の進路予想

 台風は、非常に強い勢力を維持したまま、3日(木)にかけて西北西へ進む見込み。4日(金)以降は日本の東の高気圧の張り出しが弱まるため、台風は東シナ海を強い勢力でこれまでとは反対の東に進む見込み。

 このため、沖縄・奄美は、4日(金)以降も、大荒れや荒れた天気となり、台風の影響が長引くおそれがある。

暴風・高波

 沖縄では、3日にかけて一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれのある猛烈な風が吹き、4日にかけて猛烈にしける見込み。また、奄美では3日にかけて非常に強い風が吹き、4日にかけて大しけとなる。

 沖縄では、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。また、高波にも厳重な警戒が必要となる。奄美では高波に警戒が必要だ。

■予想される最大瞬間風速

3日(木) 沖縄 45メートル/奄美 30メートル

4日(金) 沖縄 25~35メートル

■予想される波の高さ(うねりを伴う)

3日(木) 沖縄 11メートル / 奄美 6メートル

4日(金) 沖縄 9メートル / 奄美 6メートル

大雨・雷・突風

 台風本体や周辺の発達した雨雲により、沖縄・奄美は雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。

 土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

■24時間予想雨量(多い所)

3日(木) 沖縄 200ミリ/奄美 100ミリ

4日(金) 沖縄 100~150ミリ/奄美 50~100ミリ

5日(土) 沖縄・奄美 100~150ミリ

高潮

 台風の影響と大潮の時期が重なるため、沖縄・奄美は潮位が高くなる所がある見込み。沖縄は3日(木)にかけて、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重な警戒が必要だ。

© 株式会社ウェザーマップ