夏の行楽に痛手…「ガソリン価格11週連続値上がり」 宇都宮市独自の運送事業者への支援金も

 物価の高騰が続く中、生活に欠かせないガソリンの価格も上がっています。栃木県内の今週のレギュラーガソリンの小売価格は先週より値上がりして、1リットル当たり177円10銭となっています。値上がりは今年(2023年)5月から横ばいだった週を含め11週連続です。

 レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、7月31日の時点で前の週の調査から1円90銭高い176円70銭でした。2008年8月以来、約15年ぶりの高値となりました。経済産業省が2日に発表したもので、値上がりは11週連続です。

 県内の小売価格は、7月31日の時点で1リットル当たり177円10銭となり、先週より2円70銭値上がりしています。政府が価格抑制のため石油元売り会社に支給する補助を段階的に縮小していることが主な要因で、間もなくお盆休みを迎えますが自動車での遠出など夏の行楽にも痛手となりそうです。また、サウジアラビアなどの主要な産油国が追加減産により原油相場の下支えに動いていることも影響しました。

 政府の補助が予定通り9月末に終了すれば家計の負担が一段と増すと見込まれることから、延長を求める声が強まりそうです。一方、燃料の価格高騰により影響を受けているバスやタクシー、トラックなどの運送事業者を支援しようと宇都宮市は独自の緊急支援金を支給することを決めました。

 給付金額は、車両1台あたり、乗り合いバスに6万2500円、タクシーに7500円、トラックに1万5000円などとしていて、1つの事業者あたり100台が上限です。申請は1日から始まり11月いっぱいまでとなってます。

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