「結核のない世界をつくる募金活動」 福田知事に複十字シール運動の協力を要請

 結核の予防に向けた活動を行うための募金を始めるにあたり、栃木県内の推進団体の役員らが3日、福田富一知事を訪問し取り組みへの協力を求めました。

 結核をはじめとした呼吸器の疾患をなくして、健康で明るい社会をつくるための募金活動「複十字シール運動」が8月1日から全国でスタートしました。

 3日は、結核予防会県支部の渡邉慶支部長と県結核予防婦人連絡協議会の柳田和子副会長らが、福田知事を表敬訪問しました。

 渡邉支部長は「結核のない世界をつくるため、複十字シール運動への支援と理解をお願いします」と協力を求めました。

 福田知事は「今後も引き続き、皆さんと連携して対策を続けていきたい」と答えました。

 結核予防会県支部などによりますと、去年(2022年)、国内で結核にかかった人の割合は、人口10万人に対して8.2人で2年連続で10人を下回り、「結核低まん延国」になっているということです。一方で、新型コロナの影響による検診などの受診を控えていたほか、経済活動の再開に伴う往来の増加で、結核が増加することが危惧されているといいます。

 複十字シール運動は9月23日に、宇都宮市で街頭キャンペーンを予定しています。

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