県警OBら高齢者宅を訪問 詐欺撲滅に向け 電話録音機無償配布

県警OBら高齢者宅を訪問 詐欺撲滅に向け 電話録音機無償配布

 電話de詐欺の撲滅に向け、千葉県警のOB職員らが刑事経験を活かし、柏市に住む高齢者に電話録音機を無償で配って、防犯の大切さを訴えました。

 電話録音機の無償配布は、相次ぐ電話de詐欺の被害を未然に防ごうと、全国防犯協会連合会の協力で行われました。

 県内ではこれまで、約400世帯に録音機を無償で貸し出したところ、迷惑電話の数が減ったなど一定の効果があったということです。

 そのため今回は、特に被害の多い柏警察署管内の1400世帯に配ることとなりました。

 8月4日は刑事経験もある県警のOB職員らが高齢者の自宅を訪問し、特に被害の多い詐欺の手口である息子などを騙ったオレオレ詐欺への注意を呼びかけ、録音機の取り付けを    手伝いました。

 県警によりますと、柏署管内は、県内の警察署のうち最も詐欺被害件数が多くなっていて、2023年6月末までの被害件数は、前の年の同じ時期より17件増えて68件に上り、被害額は1億5千万円あまりに上ったということです。

市民は―
「最初はちょっと驚いた。警察のみなさんが取り付けるのかと。私たちの世代は詐欺を経験してないでここまで来た。コロッと騙されてしまうのではと気を付けないとね」

県警OB職員 青木稔 さん
「一軒一軒心を込めて話をすれば、お年をとっても危機管理能力はわかってもらえると思って接している」

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