不正受給過去最高の5400万円 横浜のこども園、虚偽請求繰り返す

横浜市役所

 横浜市は4日、瀬谷区の認定こども園「二ツ橋あいりん幼稚園」が運営費や人件費の不正請求を繰り返し、2020年7月~今年3月に約5400万円を受け取っていたと発表した。市によると、保育施設の不正受給額としては過去最高。同園では不適切保育も発覚し、市が実態調査を進めていた。不正の一部については2年前から疑念を持っていたが、結果的に事態の進行は止まらなかった。

 市こども青少年局によると、市独自の職員配置基準を満たしている場合の加算金など、12項目で不正受給を認定した。退職した職員が勤務しているように見せかけたり、実際の勤務時間以上に働いているように装ったりしていたという。

 障害児を受け入れるために職員を配置した場合や、全ての開所日に自園で調理した給食を提供している園への加算金も不正に請求していた。同園は平日に給食を提供していたが、土曜日は弁当を持参させていた。

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