【MLB】パドレス・マスグローブが右肩の不調で故障者リスト入り

写真:右肩の炎症で故障者リスト入りしたパドレス・マスグローブ

勝率5割を切る中でも補強の手を緩めずプレーオフ進出を目指すパドレスだが、心配なニュースが入ってきた。今季すでに10勝を挙げている先発投手のジョー・マスグローブが右肩関節の炎症で15日間の故障者リスト入りしたのだ。A.J.プレラーGMは今季中に復帰できる見込みであると話している。

マスグローブは2020年のオフにトレードでパイレーツから移籍。初年度の2021年から2年連続で180イニング以上を消化し、二桁勝利を挙げるなどダルビッシュ有、ブレイク・スネルらとともに強力なパドレス投手陣を牽引してきた。今季は開幕当初に故障による離脱があったものの、日本時間7月29日のレンジャーズ戦で6回を投げ被安打4失点0の好投。3年連続の二桁勝利となる10勝目をマークしていた。

マスグローブは日本時間の8月4日に行われたロッキーズ戦で先発予定だったが、右肩の違和感により回避。チームはニック・マルティネスを先発させ、ブルペンデーで凌いだ。この日、ボブ・メルビン監督はインタビューに答え、マスグローブの故障はごく軽く、一度先発登板を飛ばすだけで復帰できそうだと発言していた。詳しいことはわからないが、少なくとも登板回避直後に考えられていたよりも症状が重かったのは確かだろう。

ただ、チームは7月のトレード期限でパイレーツからベテランのリッチ・ヒルを獲得しているし、8月中旬にはマイケル・ワカが復帰する予定だ。先発投手の頭数が足りなくなる可能性は低いだろう。ワカが復帰するまでの期間は先発経験のあるマルティネスが務めれば問題ない。

一方、質の面で見れば今季ここまで防御率3.05をマークしているマスグローブの離脱は、パドレスにとって大きな痛手だ。今季90イニング以上を投げている投手の中で、マスグローブより低い防御率をマークしている投手はわずか8人。MLB全体で見ても屈指の成績を残しているマスグローブほどの投球をほかの投手に期待するのは難しい。一刻も早い復帰を祈るよりほかないだろう。

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