猛攻スペインが堅守スイス相手にゴールラッシュ! 史上初ベスト8入り【2023女子W杯】

[写真:Getty Images]

5日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)ラウンド16のスイス女子代表vsスペイン女子代表がイーデン・パーク(オークランド)で行われ、スペインが1-5で勝利した。

グループステージでは3試合連続クリーンシートと堅い守備を見せ、1勝2分の成績でグループA首位通過を果たしたスイス。2015年のカナダ大会で残したベスト16を上回るべく、今回のスペイン戦に臨んだ。

対するスペインは、なでしこジャパン(日本女子代表)と同じグループCを2位で突破。こちらも2019年フランス大会で残したベスト16が最高成績であり、史上初のベスト8進出を目指す。

序盤からスペインがボール保持する展開となり、5分には早くも先制点が生まれる。サルマ・パラジュエロの左からのクロスにアルバ・レドンドが合わせると、ここはGKガエル・テールマンが好セーブ。しかし、こぼれ球を回収するとアイタナ・ボンマティが落ち着いた切り返しから左足でシュートを決め、堅守スイスから幸先良くリードを奪った。

その後もスペインが主導権を握ったが、意外な形からスイスが同点に追いつく。11分、センターバックのライア・コディーナがハーフウェイライン手前あたりでGKカタ・コルに長距離のバックパスを送ると、これがズレてしまい、そのままゴールイン。1-1となった。

この味方のミスをフォローしたのが、先制点にも絡んだレドンドだった。17分、左からのクロスがファーまで流れると、レドンドがヘディングシュート。これがGKの逆を突き、ゴール左に決まった。

自慢の堅守が崩壊気味のスイス。押し込まれる時間が続き、なかなか相手陣内の深いエリアまでボールを運ぶことができない。

30分を過ぎると、先制ゴールを決めたボンマティが再びスイスゴールに襲いかかる。32分、33分と立て続けに惜しいシュートを放つと、迎えた36分。パラジュエロの左からのクロスをボックス内で受けたボンマティは、キレのある切り返しで相手DF2人とGKを一気にずらし、左足でゴールを決めた。

攻撃の手を緩めないスペインは45分にダメ押し。右CKからゴール前で混戦になると、オウンゴールを記録していたコディーナがボールを押し込み、汚名返上のゴールを決めた。

前半シュート0に終わったスイスは、後半頭から3枚替え。インサイドハーフのジェラルディン・ロイトラーやクンバ・ソウ、右サイドバックのエセオサ・アイグボグンを下げ、メリアメ・テルチョーンらを投入。配置も少し変え、テコ入れを図った。

56分にはこの采配が効果を発揮。ボックス内でアナ・マリア・クルノゴルチェビッチからテルチョーンへとボールが渡り、この試合最初のシュートを記録。しかし、GKカタ・コルがしっかりとキャッチした。

選手交代により少し前に出ていけるようになったスイスだったが、ゴールまでは遠い。すると、後半に入ってからも押し込むスペインがさらに追加点。70分、途中出場のエヴァ・ナバーロが高い位置でパスカットすると、前線にいたジェニファー・エルモソへとボールが繋がり、ゴール左へ綺麗なシュートが決まる。スペインのレジェンドがスイスを突き放す5ゴール目を奪った。

その後、余裕のあるスペインは76分にエルモソとボンマティをベンチに下げる。それでも展開は変わらないまま後半アディショナルタイムへと突入し、スイスが最後に意地のシュートを狙うもゴールには至らず。

大量得点を奪ったスペインが1-5で勝利を収め、準々決勝に進出。オランダvs南アフリカの勝者と対戦する。

スイス女子代表 1-5 スペイン女子代表

【スイス】

OG(前11)

【スペイン】

アイタナ・ボンマティ(前5、前36)

アルバ・レドンド(前17)

ライア・コディーナ(前45)

ジェニファー・エルモソ(後25)

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