円山動物園のゾウ陣痛の兆し、今月にも出産か 「準間接飼育」下の出産、国内例なし アジアゾウのパール19歳

札幌・円山動物園で飼育されているアジアゾウに陣痛の兆候が見られています。出産が成功すれば道内初の、ゾウの赤ちゃんの誕生です。出産が近づいているのは、「アジアゾウ」のパール19歳です。園によりますと今月1日、お腹を気にするしぐさや腰を落として踏ん張るといった陣痛とみられる行動が確認されたということです。早ければ今月中に出産する可能性があり、パールが安心して出産に臨めるよう動物園は現在ゾウ舎を閉鎖しています。動物園では、飼育員の安全とゾウの健康の両面に配慮し、柵越しに飼育する「準間接飼育」と呼ばれる全国でも珍しい手法を取り入れています。「準間接飼育」下での出産は国内初の取り組みです。

動物園担当者「(飼育員がおりに入らず)自然に近い形で(出産させ)、ゾウと赤ちゃんの関係性を大事にしていきたい」

出産が近くなると変動するホルモン量に大きな変化はないということですが、月内の出産に向け準備を進めています。

訪れた客は・・・。「頑張れパール!」「かわいい赤ちゃん待ってます」

動物園担当者「北海道初のアジアゾウの子どもとなりますので、産まれた時には元気な姿を皆さんに見てもらってアジアゾウを知ってもらえたらありがたい」

赤ちゃんは誕生後1ヶ月ほどで公開されるということです。

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