ほのかな灯、境内照らす 鎌倉・鶴岡八幡宮「ぼんぼり祭」始まる

ぼんぼりに明かりがともった鶴岡八幡宮の境内=鎌倉市雪ノ下

 鎌倉の夏の夕べを彩る「ぼんぼり祭」が7日、神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で始まった。9日まで。

 祭りは海水浴客でにぎわう夏、鎌倉の文化により親しんでもらおうと1938年に始まり、今回で84回目。夕刻、境内に並ぶ約400基のぼんぼりに明かりがともされると、ほのかな灯が辺りを照らし、幻想的な雰囲気に包まれた。

 今回は、昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を担当した三谷幸喜さんや、俳優で主演の小栗旬さん、市内在住の解剖学者・養老孟司さんらの書画で仕立てたぼんぼりが並んだ。ことし3月に亡くなった、音楽家の坂本龍一さんを偲ぶ作品も目立った。

 日が暮れると浴衣姿の市民や観光客らが次々と訪れ、著名人の書画に目を細めていた。

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