靖国参拝は「個人として適切に判断」と防衛相

 浜田靖一防衛大臣は8日の記者会見で15日の終戦記念日に靖国神社を参拝するかとの記者団の問いに「国のために貴い命を犠牲にされた皆様方に対し、哀悼の誠を捧げ、尊崇の念を表すことは当然のことと考えている」としたうえで「参拝については個人として適切に判断していきたい」とのみ答えた。

 また安倍政権で憲法9条の解釈を変更し、集団的自衛権行使を一部で認めて以来、顕著になっている自衛隊への志願者減に関して、人材確保についての記者団の問いには「今後、我が国が深刻な人手不足社会を迎える中で、人材獲得競争はより熾烈なものとなっていくと(防衛省有識者会議の報告書でも)指摘されており、防衛省としても同様の危機感を持っている」とした。

 浜田大臣は「報告書の提言にある処遇、生活勤務環境、再就職支援を含む隊員のライフサイクル全般を通じた施策の改善強化や民間の高度人材の取り込み、隊員自身のリスキリングを含む多様な人材の確保施策の強化はいずれも緊要なものと認識している」とし「来年度概算要求も見据えつつ、各種施策についてスピード感を持って実行に移して行きたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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