「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」田中圭、広瀬すずらが日本代表にエール!「思いっきり戦ってきてほしい」

8月25日から日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアの3カ国で開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。開幕を目前に控えて、大会を盛り上げるべく「日本一丸!バスケW杯応援イベント」が東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、日本テレビ系メインキャスターを務める田中圭、日本テレビ系レジェンドキャスターを務める田臥勇太選手、テレビ朝日SPブースターの広瀬すず、テレビ朝日「バスケ☆FIVE 日本バスケ応援宣言」(土曜午前11:00)のMCを務めるハライチ・澤部佑が登壇した。

4年に一度開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ」は、世界80の国と地域から32チームが出場し、今大会は史上初の3カ国開催に加え、ワールドカップとしては日本初となる“聖地・沖縄”の沖縄アリーナに世界の強豪が集結する。日本はオーストラリア、ドイツ、フィンランドと同組のグループEに入り、8月25日のドイツ戦は日本テレビが、27日のフィンランド戦、29日のオーストラリア戦はテレビ朝日で中継する。

イベント冒頭、日本代表の練習会場である東京「味の素ナショナルトレーニングセンター」と中継をつなぎ、トム・ホーバスヘッドコーチ、富樫勇樹選手、渡邊雄太選手、富永啓生選手、河村勇輝選手がリモート出演。チームの仕上がりを聞かれた富樫選手は「毎日激しい練習をしていて、雰囲気よく練習もできているので、すごくいい準備ができているかなと思います」と自信を見せた。“ホーバスジャパン”の注目ポイントについては「アグレッシブなディフェンスと、スピーディーな展開に注目してもらえばいいかなと思います」と河村選手がコメントすると、ホーバスヘッドコーチも「このチームの一番の武器は3ポイントシュート。入らないのだったら大変だと思う」とチームのストロングポイントに触れた。

すると、「3ポイントシュート、見せてもらえませんかね…?」という澤部の一言を皮切りに、選手たちが制限時間40秒の中で何本3ポインシュートを決められるか、2人1組でチャレンジをすることに。目標本数を聞かれると、ホーバスヘッドコーチからは「チーム全体が目標としているのは40%ぐらい。だけど、今はディフェンスが空いているから7割ぐらい。12本かな」という答えに、選手たちの表情にも少し緊張が走る。

最初に挑戦したのは、富樫選手&河村選手の“ダブルゆうき”ペア。リバウンドを富樫選手が、シューターを河村選手が務めることとなり、「フリーのシュートなので、しっかりと決め切りたい」と意気込む河村選手だったが、結果は9本。ホーバスヘッドコーチが「ペースが遅い」と厳しい声を上げる中、中継を見ていた田中からは「素晴らしいコンビプレーでしたよ。河村選手のシュートの成功率ももちろんですけど、富樫くんのパスがよかったのもあるんじゃないですか?」というコメントに、田中と親交のある富樫選手もうれしそうな表情に。

続いて挑戦したのは富永選手と渡邊選手。富永選手からの「河村選手に負けないように頑張りたいと思います!」という言葉に、リバウンドをすることとなった渡邊選手も「僕はもう1歩も動かなくていいと思ってます」と信頼を見せる。中継を見ていた広瀬からの「河村選手の後ということでプレッシャーもあるかと思うんですが、頑張ってください」というエールを受けた富永選手だったが、結果は“ダブルゆうき”ペアと同数の9本。

同点ということで、サドンデスで決着をつけることとなった両チーム。今度は20秒ずつ3ポイントシュートを打っていくことに。最後まで激闘となったこの戦いは富樫選手&河村選手が4本、富永選手&渡邊選手が3本と、“ダブルゆうき”ペアに軍配が上がった。中継の最後には、「ワールドカップまで2週間に迫っているんですけど、これから(東京・)有明での親善試合もありますし、よりいいチームになって、パリオリンピック出場というチームの目標を達成できるように頑張りたいなと思います」(富樫)、「ワールドカップでは、パリオリンピックの出場権を懸けて、アジア1位になれるように日々練習して、ワールドカップまで、さらに皆さんに応援されるようなチームになりたいと思います」(河村)と、各選手から意気込みが伝えられた。

中継が終わると、日本テレビを代表して田中が、テレビ朝日を代表して広瀬が、日本代表へエールを込めて“ワンミニッツチャレンジ”に臨むことに。2人で協力して30秒ずつフリースローラインからそれぞれシュートし、選手たちが記録した9本という本数を越えることができるのかに挑戦していった。

「さっき日本代表のシュート見た後に、なんで俺シュートするの!?」と笑いを誘う田中は、目標本数を5本と宣言。しかし、結果は2本と予想外の展開に。見ていた澤部らも「信じられない」と驚きを見せるが、それでも田中は「ごめんなさい! でも楽しかったです!」と笑顔。勝つためには8本シュートを決めなければいけなくなった広瀬だが、「田中さんよりは決めれるように頑張ります!」というまさかの意気込みが。そんな広瀬に「全部決めればいい」「河村選手、富永選手のいいイメージをまねしながらやってもらえたら。田中さんのイメージは忘れてください」というエールも送られるが、結果は惜しくも6本。しかし、広瀬もすがすがしい表情で「久々すぎて楽しかったです」と満足げだった。

「俺が決めてれば…」と悔しさを見せる田中。すると、司会から「リベンジされますか?」という一言が。すかさず「いいんですか!?」と返す田中は、すぐにリベンジに挑戦。結果は7本と好記録を残し、今度は自信に満ちあふれた表情を見せた。好プレーを見た澤部も「ここ2、3カ月で一番楽しい時間でしたね。本当に本当に素晴らしかったです」という言葉に、会場も大いに盛り上がった。

ワールドカップでの初勝利を目指す日本だが、日本が入るグループEにはオーストラリア、ドイツ、フィンランドと強豪がそろう。そんな強豪国相手の戦いに向けて、田中からは「日本代表の注目選手」、広瀬からは「日本代表の応援ポイント」を紹介。田中は「富樫 河村 Wユウキ選手」というフリップを掲げながら、「ガードから起点になって2人がどう組み立てていくかということと、相手国のガードをどう抑えられるかというのがめちゃくちゃ大事だと思うので、2人には攻撃の起点はもちろん、やっぱりディフェンスとしても、この2人がすべてにおいてキーマンになるんじゃないかなと思っております」と期待を寄せる。

日本代表の応援ポイントに関しては、広瀬から「日本での開催」という回答が。「日本での開催というのが、すごく選手たちにとって、『直接声が届く』という環境が少しでも力になったらいいなと。パワーをくれたら、エネルギーをくれたらいいなと思います。私自身もものすごく楽しみにしていますし、一生懸命応援したいと思います」と自国開催ならではの後押しを強調し、目を輝かせた。このコメントに田臥選手も「(会場の沖縄アリーナが)みんなが包んでくれるような感じなので、声は選手に届くと思います」とうなずいた。

澤部も「日本中、大バスケフィーバーに乗るのはここだというタイミングだと思います。いろいろな先人が、いろいろなバスケットマンたちがつないできたものを、まず田臥さんが日本人初のNBAプレーヤーとして歴史を動かして、そこにBリーグが生まれて、今日本人が2人同時に今NBAにいて。あとは、映画『THE FIRST SLAM DANK』の大ヒット、日本開催のワールドカップ、すべてがそろったというか、『ここで盛り上がらないどうする!?』と思うので、われわれ国民は応援するだけですから。 やってくれる選手はもうそろっています」と熱い思いをぶつけた。

グループEの見どころについては、田臥選手から「正直、どこの国も強いんですけど、そういうチャレンジがあるからこそ、日本代表は燃えると思いますので、初戦のドイツ戦がキーポイント。そこをなんとか突破して、次の試合に向けてもらいたい」と述べると、田中も「ドイツのシュレーダー選手をどう止めるか。どうにかシュレーダー選手を孤立させてイライラさせて、彼を機能させないことがやっぱり初戦はすごく大事。初戦で勝てればものすごく勢いもつく。サッカーもワールドカップの初戦でドイツと戦って勝ったわけですから、数奇な巡り合わせというか、ここでも初戦突破して勢いに乗れたらいいなとは思っております」とエールを送った。

さらに、会場には日本バスケットボール協会の三屋裕子会長も登壇。今大会のために用意されたジャイアントユニフォームについて、「会場は沖縄ということで、沖縄にいらっしゃれない方々もたくさんいると思います。それでも、チームを応援したいという気持ちを選手に届けたいということで、このユニフォームを持って全国を回ってきました。北海道のインターハイの会場にも持って行って、インターハイに出場した高校の選手たちもみんな熱いエールを書いてくれましたし、Jリーガーの方々とか、いろいろなご縁のある方々から、とにかく日本一丸となって選手を応援しようという、そういう熱い思いがこの中にいっぱい込められています」とユニフォームに込められた思いを明かした。

日本バスケの戦い方に対してもあらためて聞かれると、「トム・ホーバスヘッドコーチは、『背が低いから』とかそういう言葉が大嫌いなんですね。『(背が)低くてもできるバスケをやる』ということで、東京五輪では、女子代表が銀メダルを取ることができました。ホーバスのバスケは、サイズで勝負をするのではなく、スピードと3ポイントシュートで勝負をすることをずっとやってきていますので、私は日本男子にトム・ホーバスがヒットするんじゃないかと。速さと深さ、そういうバスケをぜひ見てあげてほしいなと思いますし、そういうバスケを展開してくれると信じています」とホーバスジャパンの強さを熱弁。

さらに、「6年かけてワールドカップの準備をしてきました。選手はコートの中で戦っていますが、われわれもいろいろな部分で戦っています。ぜひ皆さんも一緒になって、選手たちとともに戦ってほしいと思います。昨年の暮れにサッカーが日本を盛り上げてくれました。春にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で野球が盛り上げてくれました。そこからバトンをもらって、8月の末にはバスケで日本を盛り上げるぞと、そういう気持ちで戦っていきたいと思います」と決意を新たにした。

田中と広瀬も代表にエールを込めて、ジャイアントユニフォームにメッセージを書く場面も。田中が記したのは「挑戦」の2文字。「日本代表の皆さんが挑戦できる資格をもう持っているぐらい力があるというのは、バスケファンにとってはすごい進歩といいますか。とにかくうれしいことで、今『アジア1位を取る』とか『ワールドカップで1勝挙げるぞ』ということが目標になっていることがすごいんですよね。もちろん日本はまだまだ世界的にチャレンジャーの立場で、逆に言えば、恐れずに思いっきり戦ってきてほしいです」とコメント。

広瀬は「全てを味方に」と記す。「近くにいるお客さんであったり、環境としていろいろなものを全部吸収して、田中さんがおっしゃるような挑戦や経験とか、そういうものを全部含めて味方に変えていけたらいいなという気持ちで応援したいと思いますし、皆さんもそう思いながら頑張ってもらいたいなと思います」とメッセージを送る。コメントを聞いた田臥選手からも「本当に日本全国の方に応援していただけると選手の力になりますので、皆さんに応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします」とイベントを締めくくった。

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