千葉県の昨年度の一般会計の決算見込みは、新型コロナ関連の経費が減ったため、歳入、歳出とも大幅に減少しました。
実質収支は62億円の黒字でした。
県が8月9日、発表した2022年度の一般会計の決算見込みは、歳入が2兆2181億円、歳出が2兆1900億円で、いずれも前年度よりも12パーセント余り減少しました。
新型コロナに対応するための歳出が、前年度の5953億円から3648億円に減り、その財源となる国の交付金など歳入も大幅に減ったことが要因です。
一方で、歳入のうち県税収入は、企業業績の回復で法人二税が増収となるなど、9488億円で過去最高となりました。
そして、国への返還分を除いた実質収支は62億円の黒字で、19年連続の黒字となります。
県債の残高は3兆33億円と前年度に比べて2パーセント減少し、県民一人当たりの借金は48万8000円となっています。
今後については、物価高騰の影響による消費の落ち込みなど、県税の減収につながる懸念材料もあり、県は「引き続き、県税収入などの財源確保や事務事業の不断の見直しに取り組む」などとしています。