高知県、宮崎県と大分県で「線状降水帯」発生 災害発生の危険度が高まる

 高知県、宮崎県と大分県では「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、10日(木)午前1時39分に「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。

 台風6号の影響で、西日本を中心に雨量が多くなっており、九州や四国では非常に激しい雨が降り続いている。 高知県では降り始めからの総雨量が600ミリを上回る大雨となっているところもあり、九州南部地方では総雨量が平年の8月の月降水量を上回る大雨となり、土砂災害など災害発生の危険度が広い範囲で高まっている。引き続き厳重な警戒が必要だ。

 大雨の警戒レベル4の避難指示が出た場合は、速やかに安全な場所へ避難し、また避難情報が出てなくても崖や川の近くや危ない場所には近づかないなど、安全を最優先に行動する必要がある。地元市町村の避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が重要だ。周りの状況を確認し、避難場所への避難が危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保をするようにしたい。

© 株式会社ウェザーマップ