ホワイト・チャイ卒業しました～第77回～
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里親募集型の保護猫カフェをご存知ですか？ そこは、様々な事情で保護された猫たちが『ずっとの家族』との出会いを待っている場所。 東京の下町、人形町にある「保護猫カフェたまゆら」 ここには伊豆諸島の御蔵島から来た元ノネコたちが暮らしています。 今回はホワイトくん、チャイちゃん卒業のお話しです。
ホワイトくん、チャイちゃんはともに2023年2月にたまゆらに来ました。
冬は御蔵島の猫たちの一斉捕獲シーズン。保護主さんのところには続々と新しい子たちが来ます。
このままではとうとうシェルターがいっぱいになってしまってこれ以上新しい猫の受け入れが出来なくなってしまうかもしれないということで、たまゆらでも少しではありますが協力することになり、その時に来た猫さんたちです。
第71回でもご紹介しましたが、この時は人馴れしていない子を積極的に受け入れることにしていました。
人馴れしている子は預かりボランティアさんや里親さんが決まりやすいだろうと考えたのです。
たまゆらのお客様は人馴れしていない子でもだんだん慣れていく過程を楽しんでくださり、むしろ慣れていない子が来るのを歓迎する方すらいらっしゃいます。
そして根気強く人の良さを教えてくれて、最終的には皆んな人が好きな猫になるのです。
ところが。人馴れしていないはずのホワイトくんはフロアデビューどころかたまゆらに来た翌日には人が大好きに。
たまゆらに来た日におもちゃでたくさん遊んだのがよほど楽しかったのかもしれません。
私は個人的に、“美味しい”よりも“楽しい”の方が人馴れすると思っています。
チャイちゃんは保護主さんのお家にいた時から人馴れしていたのですが、新しい環境に緊張して馴染むまで少し時間がかかりました。
それでもじきに慣れてくれて、フロアデビューするころにはすっかりホワイトくんとチャイちゃんはすっかりお膝猫になっていました。
そんなふたりに声をかけてくださったのは、Twitterでホワイトくんの写真を見て気になり会いにいらしたという方でした。
実際にたまゆらで会ってやっぱり一緒に暮らしたいと思っていただき、ホワイトくんの性格的に一人っ子ではないとお伝えしてご相談の末、仲良しのチャイちゃんとふたりお迎えくださることになったのです。
トライアル出発の日。皆様からのお持たせとともに。
いつもお心遣いありがとうございます。
お家についたふたり。固まっちゃうだろうなとは思っていましたが、チャイちゃんはしばらくするとお家の散策を始め、ホワイトくんもおやつで大分落ち着いた表情になりました。
ふたり一緒だし、これなら大丈夫そうです。
実はチャイちゃん、ホワイトくんのお家には他にも小さな家族がいました。
それはなんとデグーちゃん。
猫との相性はいかがなものか、今回のトライアルはそこも重要なポイントです。
猫たちが興味を示すようならデグーちゃんのケージをさらに隔離することも検討して慎重にご様子を見ていただくことにしていました。
トライアル中のご報告では、意外とチャイちゃんの方が先に慣れてホワイトくんの方が人見知りしてしまっているようでした。
そして送られてきた写真にはデグーちゃんを凝視するホワイトくんの姿が。
チャイちゃんが遊んでいる動画にも、後ろでひたすらデグーちゃんを見つめるホワイトくんが映っていてドキドキです。
里親さんのお話では、その後やはりお部屋を分けたとのことでした。
たまゆらでは先に人のお膝に乗るようになったのはホワイトくんでしたが、お家ではチャイちゃんの方が先にスリスリお膝乗りになりました。
トライアル終了時にはまだホワイトくんに緊張感があったそうですが、最近いただいたご連絡ではツンデレで「撫でてー！僕もかまってー！」とアピールするとのこと。
すっかりお家の子になりました。
名前はそのままホワイトくんとチャイちゃんとのこと。
たまゆらでお客様に可愛がってもらった名前をそのままにしたい、ご自身にとっても出会った時の名前が一番だと思うとの嬉しいお言葉をいただきました。
ずっとのお家おめでとう、末永くご家族と楽しくお幸せにね！
文・今場奈々子（たまゆら店長）
営業時間
※ホームページにてご確認ください
平日 13時～16時 17時～20時
土日祝 13時～17時（最終受付はクローズ40分前)
定休日：毎週火曜
東京都中央区日本橋人形町2-7-2 大江戸アクセス3階
TEL：070-8509-5639
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