寄贈された食品を困窮する家庭などに無償で提供する「フードバンク」。その活動に取り組む団体が8月11日、千葉市内で設立11周年を記念したイベントを開催しました。
「フードバンクちば」は2012年5月に設立されました。
11日のイベントでは、フードバンクちばの菊地謙代表が昨年度2022年度の活動報告を行いました。
食品の寄贈量は、新型コロナの影響による困窮する家庭の増加など社会的な関心の高まりから、企業と個人合わせて125トン余りに上り、過去最高を更新。
食品の提供先も同様の理由から増えて、市役所や社会福祉協議会などを通じた個人家庭への支援件数は2180件、産官学の連携で新たに始めた困窮する大学生への支援を含め、団体に提供した食品の量は80トンを超えたということです。
このあと、全国フードバンク推進協議会の米山廣明代表理事が講演しSDGsの推進などで食品ロスの発生量は減少傾向で企業からの食品の寄贈量が全国的には減っているという現状を説明。
また、2000年度には全国で1つだけだったフードバンクに取り組む団体は7月の時点で230を超え、「団体間の連携による協力体制の強化」にも触れました。
県内では、11日午後フードバンクに取り組む8つの団体が、連携・協力していくための「千葉県フードバンク団体連絡会」を設立しています。