初盆の念仏剣舞、13日披露 大船渡・根白地区で4年ぶり

地元の公民館で根白念仏剣舞の練習に励む舞い手

 大船渡市三陸町吉浜の根白(こんぱく)地区で約400年前から伝承される「根白念仏剣舞」が13日、地元の真称(しんしょう)寺で4年ぶりに披露される。例年、初盆供養の演舞を行っていたが新型コロナウイルス禍で中断していた。子どもを中心とする演者らが亡き人をしのび、地域の安寧を願う思いを胸に、舞をささげる。

 今月上旬。真称寺近くの公民館に午後7時ごろ、住民が集まった。大人が笛や太鼓などのおはやしを担当し、子どもたちは刀や扇子を手に「一番庭」「二番庭」「五番庭」の3演目を練習。約1時間かけて熱心に動きを確認した。

 初参加の寺沢つぐみさん(吉浜小3年)は「刀や扇子を使うところが難しい。お兄さん、お姉さんのように上手に踊れるようになりたい」と目を輝かせた。

© 株式会社岩手日報社