サウジアラビアのアル・ヒラルは15日、パリ・サンジェルマン(PSG)からブラジル代表FWネイマール(31)を完全移籍で獲得したことを発表した。
移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約期間は2025年までの2年となり、延長オプションは含まれていないという。2年間の給与は3億ドル(約436億円)となり、各種アドオンや商業契約によっては総額4億ドル(約582億円)を受け取ることになるようだ。
また、フランス『レキップ』によると、PSGはアル・ヒラルから各種アドオンを含めると、総額1億ユーロ(約158億7000万円)程度の移籍金を受け取ることになるようだ。
2017年夏に2億2200万ユーロ(約352億円)という史上最高額の移籍金でバルセロナからPSGへと加入したネイマール。PSGでは、ここまで公式戦173試合で118ゴールを記録する活躍を見せている。6年の在籍期間に5度のリーグ・アン優勝を含め、13個のトロフィー獲得に貢献した。
しかし、年々置かれている状況は厳しいものに。2022-23シーズンはパフォーマンスがあまり上がらないでいると、シーズン終盤には足首を負傷。手術を受けて離脱していた。
また、ピッチ内外での振る舞いも問題視されており、ネイマールに対しては、PSGの一部ファンが退団を要求するなど関係が悪化。今シーズンから就任したルイス・エンリケ監督は、サウジアラビア行き希望を通知したとされる同選手に構想外を言い渡し、先週末のリーグ・アン開幕節のロリアン戦では招集外としていた。
なお、ネイマールの獲得に成功したアル・ヒラルは、今夏の移籍市場でFWマウコム、MFルベン・ネヴェス、DFカリドゥ・クリバリ、MFセルゲイ・ミリンコビッチ＝サビッチらをすでに獲得していた。
