ストーカー被害4年ぶりに100件超 栃木県警察本部上半期まとめ

 2023年1月から6月までの半年間に県内で確認されたストーカー被害が、4年ぶりに100件を超えたことが県警のまとめで分かりました。

 栃木県警察本部によりますと、2023年の上半期に県内で確認されたストーカーの被害は113件で、前の年の同じ時期と比べて26件増加しました。2019年以来4年ぶりに100件を上回りました。被害者のうち女性が96人、男性が17人でした。

 検挙したのは21件、警告は102件で、それぞれ過去5年で最も多くなっています。警告のうちストーカー規制法違反などの疑いで検挙し、1件に「文書警告」、「禁止命令」が19件に出されたということです。

 一方、配偶者などからの暴力やDV・ドメスティックバイオレンスの被害で警察が把握したのは351件でした。

 前の年の同じ時期と比べて17件増加しています。被害者のうち女性が311人、男性が40人でした。このうち検挙されたのは45件でそのうち暴行が21件、傷害が17件で全体のおよそ85%を占めています。被害者などへの接近禁止といった裁判所からの「保護命令」が12件に出ています。

 県警では「ストーカーやDV被害の早期解決に向けて1人で悩まずに積極的に近くの警察署に相談してほしい」と呼びかけています。

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