「彼女たちが優勝候補」開催国オーストラリア、指揮官がイングランド優勢と語るも8万人超の観衆を味方に? 「彼女たちにない唯一のものはファンのサポートと信念」

[写真:Getty Images]

オーストラリア女子代表のトニー・グスタフソン監督が、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)準決勝のイングランド女子代表戦に向けて意気込みを語った。オーストラリア『news.com.au』が伝えた。

ニュージーランドと女子W杯を共同開催しているオーストラリア。グループステージではアイルランド女子代表、ナイジェリア女子代表、カナダ女子代表と同居し、2勝1敗のグループを首位で追加した。

ラウンド16ではデンマーク女子代表に勝利すると、準々決勝では優勝候補であるフランス女子代表をPK戦の末に下してベスト4進出。史上最高の成績をすでに残している中で、決勝進出を懸けて準決勝に臨む。

試合に先立った会見で、グスタフソン監督はヨーロッパ女王のイングランドを警戒。相手が上だとしながらも、自分たちが持っているものを信じるとした。

「ランキングを見れば、彼女たちが優勝候補だ」

「彼女たちの選手たちがどこでプレーしているのかを見れば、世界中のトップリーグのトップクラブでプレーしている主力がいる。先発11人だけではなく、15人、16人の選手がいる」

「そして、それを我々と比べてみると、そうしたチームのベンチの選手がいる。Aリーグにも選手がおり、スウェーデンの中堅クラブでプレーしている選手もいる」

「だから、これら全てを見て、財政的なリソースを見てみると、彼女たちがこの試合の大本命だ」

「ただ、我々が持っている信念と、彼女らが持っていない唯一のもの。それはファンのサポートと信念だ。それ自体が、明日は大きなことになるだろう」

シドニーにあるスタジアム・オーストラリアで行われる試合には、8万人以上の観客が駆けつける可能性があり、チケットは完売の見込み。イングランドにはない、大観衆をオーストラリアは味方につけることができる。

また、今大会はここまでケガで満足いくプレーができていないFWサマンサ・カーについても言及。思っていたよりはプレーしているとし、イングランド戦でも起用はできるとした。

「サムに関して言えば、彼女は我々が当初期待していたよりも多くの時間でプレーしている」

「我々が彼女をベンチに置いた理由の1つは、ふくらはぎのケガと限られたトレーニングから、どれだけ復帰できるのかが不明だったからだ」

「彼女が突き進んでいく姿は、精神的にも肉体的にも素晴らしく、印象的だった。彼女は順調に回復しており、今日はトレーニングを行った。だから出場は可能だ」

なお、イングランド戦のメンバーについては「チームがトーナメントで成功するためのカギは相性だ」とコメント。これまでと大きくメンバーを変えず、カーはベンチからのスタートになる見込みとのことだ。

© 株式会社シーソーゲーム