ユベントスとボヌッチの争いは泥沼に…クラブは正当性を主張「全面的に弁護する用意もある」

[写真:Getty Images]

ユベントスは元イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ(36)の処遇を巡るイタリアサッカー選手協会(AIC)からの批判に対して、反論の声明を出した。クラブ公式サイトが伝えている。

これまで長くユベントスの守備を支えてきたボヌッチだが、昨シーズンは負傷もありセリエAでの先発が9試合にとどまるなど序列が低下。今夏にはマッシミリアーノ・アッレグリ監督から構想外を突き付けられチームから外されると、クラブも移籍先を探すよう通告していた。

しかし、ボヌッチは今シーズン終了後の引退を表明しつつ、あくまで今シーズンはユベントスでのキャリア続行を希望。弁護士を通じて、クラブに対してチームに復帰させるよう要請中と報じられている。

AICのウンベルト・カルカーニョ会長も、こうしたボヌッチの行動を支持。イタリア『ANSA』のインタビューに応じた際、ユベントスの対応を強く非難している。

「状況は異常なものになっているだろう。客観的に見て、ボヌッチはチームから締め出されており、労働協約で禁止されている違法行為に苦しんでいる。彼の尊厳は、踏みにじられているんだ」

「彼は職業上深刻なダメージを受けており、ユベントスは彼を直ちにチームに復帰させなければならない。こうした状況は、ボヌッチにとって代表への選出も含む多くの重要な機会の妨げとなるだろう」

これに対して、ユベントスは反論の声明を発表。ボヌッチの名前自体は出していないものの、自らの正当性を主張しており、争う姿勢を明確にしている。

「ユベントスは、このカテゴリーにおける労働協約に規定されたすべての権利を完全に保証しており、すべての選手への行動の正当性を強く再確認している。また、クラブは必要と判断すれば、その行動の正当性を全面的に弁護する用意もある」

「さらに、ユベントスは選手の権利とクラブのニーズにおける正しいバランスを定義する問題が、2024-25シーズンに先立って行われるAICとリーグ側との新しい労働協約交渉で、決定的に解決されることを望んでいる」

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