栃木県・下野市の中学生 広島へ平和研修派遣終え報告会「戦争の恐ろしさ命の尊さ学ぶ」

 今年(2023年)で終戦から78年を迎えました。8月6日の広島平和記念式典に下野市から派遣された中学生たちが、17日に報告会を行いました。

 7回目となる下野市の平和研修派遣団には、国分寺中学校など市内4つの中学校から16人が参加しました。新型コロナ感染症の拡大のため3年間見送られていましたが今年は去年参加予定だった生徒らも加わり4年ぶりの派遣となりました。

 派遣団は今月(8月)5日から2泊3日の日程で広島市の原爆ドームや平和記念資料館を見学したあと、広島平和記念式典などに出席し被爆した体験の語り部活動をしている男性の講話を聞くなどして核兵器の恐ろしさや命の尊さについて学んだということです。

 報告会では「同じ人類が人類に対してこんなに悲惨な事ができるのかと戦争の恐ろしさを体感した」といった声が聞かれ、研修を通じて多くの生徒が戦争の悲惨さや平和について考えを深めた様子でした。

 下野市では2006年に「非核平和都市」を宣言しています。生徒たちの報告を受けた下野市の坂村哲也市長は「感じたことを自分自身の言葉で学校や家庭で伝えてほしい。戦争で亡くなった人の犠牲の上に私たちの生活がある。必死に生きてほしい」と生徒たちに強いメッセージを送りました。

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