パレス指揮官、チェルシー行き迫ったオリーズの契約延長に歓喜!「考えうる限り最高のニュース」

[写真:Getty Images]

クリスタル・パレスのロイ・ホジソン監督が、U-21フランス代表MFマイケル・オリーズ(21)の契約延長に対する喜びを露わにした。クラブ公式サイトが伝えている。

パレス加入2年目の昨シーズンはプレミアリーグで37試合に出場し、2ゴール11アシストを記録した右ウイングのオリーズ。今夏はビッグクラブから関心を寄せられ、チェルシーは契約解除金の3500万ポンド(約64億9000万円)を用意したとも報じられていた。

しかし、オリーズは最終的にパレスとの新契約にサインし、新たに4年の契りを交わした。ホジソン監督は21日に行われるプレミアリーグ第2節のアーセナル戦に向けた会見で、オリーズやクラブ関係者によってもたらされたこの結果を全面的に支持している。

「考えうる限り最高のニュースだ」

「私は心配していた。チェルシーのようなクラブが選手に興味を持ち、移籍が最善の策ではないかと人々に言われるのはいつだって懸念されることだ」

「私はそうならないことを常に願っていたし、マイケルがこの若さで、ここでの自身の未来がとても明るいものであることに気づいてくれることを願っていた。我々は彼がとてもスピーディーに別のレベルへと進んでいくのを後押しすることができる。そして、今回の決断は彼自身によるものだ」

「クラブにとっても喜ばしいことだし、外からのプレッシャーがある中で『ここが君の居場所であり、ここなら正しい方法で前へと進み、正しい方法で成長できると我々は考えている』と彼を説得したスティーブ・パリッシュ(会長)とドギー・フリードマン(スポーツ・ディレクター)の素晴らしい仕事ぶりを祝福しなければならない」

また、ホジソン監督は移籍の噂があがってからオリーズとどのようなやり取りを交わしていたのかも明かしている。

「この話が持ち上がった時、私は彼と長く話をした。でも、それはずいぶん前のことだ。我々が(オフシーズンを終えて)チームに戻った後のプレシーズンの頃だ」

「私は彼に長々と喋った。彼との仕事がいかに楽しかったのかはもちろんのこと、彼に対する尊敬の念、そして彼の選手としてのポテンシャルの高さを明確にした」

「もちろん、クリスタル・パレスにいて、ここでプレーすることが最良の選択だと彼には示唆したが、不必要なプレッシャーを与えないことも彼にはっきりと伝えた」

「彼はあらゆる方面からプレッシャーを受けていた。私から言えるのは『もっと話し合いたいなら、いつでもここにいるよ』ということだけだ」

「我々は毎日話をしたが、『どうするつもりなんだ』と聞いたり、さらにアドバイスをすることは避けていた。彼は私が何を言おうとしているかわかっていたから、我々は望ましい答えが返ってくるのをただ待っていた。そんな感じだった」

最後に、ホジソン監督はオリーズのケガの状態にも言及。オリーズはU-21フランス代表の一員として6月のU-21欧州選手権に参戦したが、試合の中でハムストリングを痛めてしまい、戦線離脱を余儀なくされていた。

「厄介な怪我だった。ウィルフリード(・ザハ)も同じケガをしていたが、またプレーできるようになった。彼が最低限の状態には戻れそうという意味では、我々は幸運だ」

「彼はとても健康的な状態を保ち、懸命にリハビリに取り組んできた。できる限り早くピッチに戻りたがっている。回復するまでどれだけ時間がかかるとしても、少しは期間を短縮できるだろう」

「ケガの程度が重いので、残念ながらまだしばらくは無理だろう」

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