約束の舞台、かなえた 夏の甲子園、大船渡・一中出対決へ

守備練習に臨む花巻東の北條慎治選手(中央)。大船渡・一中時代の仲間との対決に闘志を燃やす=18日、兵庫県西宮市内

 【大阪支社】15歳の誓いを甲子園でかなえた。第105回全国高校野球選手権第12日の19日、準々決勝で対戦する花巻東の北條慎治選手(3年)と仙台育英(宮城)の仁田陽翔(はると)投手(3年)はともに大船渡・一中出身。「甲子園で投げ合ってたら大船渡は盛り上がるだろうな」。中学校卒業時に「約束」した聖地での対決が実現し、ベスト4入りを懸けた大一番は2人にとって特別な試合となる。

 兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた6日の開会式。顔を合わせた2人は「戦えたらいいね」と健闘を誓い合った。両校とも激戦を制し、準々決勝に勝ち上がった。

 北條選手は18日、同市内で練習。守備練習では外野から矢のような送球を繰り出し、打撃練習では鋭い打球を飛ばした。「本当に甲子園で(仙台育英と)対戦するとは思ってもいなかったのでうれしい」と試合を待ちきれない様子だった。

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