基地撤去「思い理解」翁長知事 米軍属事件

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 訪米後に台湾の総統就任式に出席していた翁長雄志知事は20日夜、帰国した那覇空港で会見し、米軍属女性死体遺棄事件について「非人間的な事件が発生したことは、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招くもので断じて許されるものではない」と非難した。その上で「(これまでも)再発防止などを強く要請してきたが、またもや事件が起きたのは激しい怒りを禁じ得ない」と述べた。

 全基地撤去の声については「私の怒りとやるせなさは県民が等しく感じているところだ。そういう(全基地撤去の)思いを持つのは理解できる。県民の思いを一つにする中で、見通しを立て頑張っていけるかと思うが、そういう感情は県民の多くが抱いていると認識している」と述べた。

 23日に予定する安倍晋三首相らへの抗議では「日米地位協定改定の厚い壁を今回強く申し上げることになる」と明かした。

 日米両政府の対応について5月下旬の日米首脳会談で議題として取り上げてもらいたいとの意向も示した。

 再発防止にも事件が繰り返されることについて「日本国が当事者になりきれない。信用できない部分もあるのを踏まえて対応していきたい」と述べ、従来と異なる要請を模索したい意向をにじませた。

 県民大会開催の動きがあることについては、遺族感情にも言及しながら「今は取り組みが分からない中で申し上げにくい」と述べるにとどめた。