【リーグ・アン日本人選手】南野が衝撃の2G1Aで連勝立役者に! 伊東も圧巻アシストで今季初勝利に貢献

[写真:Getty Images]

リーグ・アン開幕節が週末に行われた。

今シーズンのリーグ・アンにはモナコのFW南野拓実、スタッド・ランスのMF伊東純也、トゥールーズのFWオナイウ阿道に加え、伊東が在籍するランスにFW中村敬斗が新たに加わった。

クレルモンとの開幕戦に先発出場し、1アシストの活躍で白星発進に貢献した南野は、ホーム開幕戦のストラスブール戦でも引き続き先発出場。この試合では開幕節を上回る圧巻の活躍を披露した。

開始直後から絶妙な裏抜けでチャンスに絡むなど良い入りを見せた18番は、優勢に試合を進めた前半半ばに衝撃的な一撃を見せる。20分、相手陣のバイタルエリア中央でのカウンタープレスでボールを奪い切った南野は短く縦に運んでエリア外から右足を一閃。無回転気味の低弾道のシュートがゴール左下隅の完璧なコースに突き刺さり、値千金の今季初ゴールとなった。

この鮮烈な一撃で完全に勢いづいた南野は以降も前線の起点として攻守に精力的なプレーを見せると、36分には左サイドのカイオ・エンヒキからの絶妙なアーリークロスに反応し、タイミング良くゴール前に飛び込んでヘディングシュートを叩き込んだ。

開幕わずか2試合で昨季のゴール数を更新した絶好調の日本人FWは、後半に入ってもチャンスメークにフィニッシュと効果的な絡みで攻撃を牽引。57分にはカウンターの局面でカマラからのパスを巧みなワンタッチパスで最前線のベン・イェデルに繋ぐと、そのままボックス内に運んだエースストライカーが難なく仕留め切った。

南野の2ゴール1アシストの活躍で早々に試合を決めたモナコは、ここからゲームコントロール優先の試合運びにシフト。そして、殊勲の南野は79分にお役御免となった。その後、チームは3-0のスコアで試合を締めくくり、開幕連勝スタートを飾った。

ホーム開幕戦で初白星を狙うランスは、開幕戦ゴールの伊東に加え、中村が初先発。伊東が右ウイング、中村が左ウイングに入った。

立ち上がりから攻勢を仕掛けるランスだが、クレルモンのコンパクト且つ強度の高い守備に苦戦。それでも、13分にはボックス手前左でボールを持った中村を起点にボックス右でパスを受けた伊東がカットインからの左足シュートで際どいシーンを作り出す。すると、直後の17分には伊東の正確な左CKからニアのフォケのフリック、ファーのリシャルドソンの折り返しと繋ぎ、最後はゴール前のムネツィのヘディングシュートで先制に成功した。

幸先よくリードを手にしたランスだが、以降は中盤での潰し合いが目立つイーブンな展開の中で幾度かピンチも招く。先制後は攻撃が停滞したものの、38分にはボックス右の伊東からの圧巻のダイレクトボレーパスから中村に見せ場。ゴール左の位置で左足と肩を使ったトラップからボレーシュートを狙うが、これは枠に飛ばし切れず。

結局、1-0で試合を折り返したランスは後半の入りは押し気味に進めていく。その中で中村は伊東らのチャンスメークから果敢に仕掛けるが、ボックス内でのボールロストにミドルシュートは精度を欠くなど、決定的な仕事には至らず。61分にはダラミーとの交代でピッチを後に。

そのポジション争いのライバルであるダラミーはデビュー戦ながら投入直後からクオリティを発揮。鋭い突破や正確なラストパスで決定機を創出する。そして、試合終盤にはその新戦力と伊東のホットラインが開通。84分、ロングカウンターからテウマの対角フィードに反応した伊東が長い距離を走りながら右足インサイドを使った圧巻のファーストタッチでボールを収めてボックス右に侵入。そこからコース、スピード共に完璧なクロスを入れると、ファーに走り込んだダラミーが難なくワンタッチで流し込んだ。

そして、伊東の圧巻のアシストから貴重な追加点を奪ったランスは相手の反撃を守護神ディウフのビッグセーブなどで凌ぎ切り、2-0のスコアで勝利。伊東の2ゴールの活躍でホーム開幕戦を勝利で飾ったランスが今季初白星を手にした。

なお、オナイウは開幕節に続き1-1のドローに終わったパリ・サンジェルマン戦もベンチ外だった。

★オナイウ阿道[トゥールーズ]

8/19

トゥールーズ 1-1 パリ・サンジェルマン

◆ベンチ入りせず

★伊東純也[スタッド・ランス]

8/20

スタッド・ランス 2-0 クレルモン

◆先発フル出場で今季初アシスト

★中村敬斗[スタッド・ランス]

8/20

スタッド・ランス 2-0 クレルモン

◆61分までプレー

★南野拓実[モナコ]

8/20

モナコ 3-0 ストラスブール

◆79分までプレー。今季初ゴールを含む2ゴール1アシスト

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