長崎県道佐世保世知原線 板山工区2.1キロが開通 3分程度の時間短縮

くす玉割りとテープカットで開通を祝う関係者ら=佐世保市世知原町上野原

 長崎県佐世保市知見寺町と世知原町上野原を結ぶ「県道佐世保世知原線(板山工区=全長約2.1キロ)」の開通式が19日、現地であり、地元関係者らが祝った。山間部の道幅が狭く急カーブが続く約4キロの県道にトンネル(約1.6キロ)を含むバイパスを整備した。3分程度の時間短縮が見込まれる。
 県によると、総工費は約62億円。急勾配と急カーブを解消し、九州電力玄海原子力発電所で事故が発生した場合の緊急避難道路としての使用も想定される。
 開通式には大石賢吾知事や宮島大典市長ら約100人が出席。大石知事は「松浦市と佐世保市の間や、世知原町と市街地のアクセスが格段に向上すると期待している」とあいさつした。テープカットやくす玉割りで祝い、パトカーなど約20台が通り初めをした。

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