カセットガスにはコレ!イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』はさすがの名品でした

CB缶(カセットガスボンベ)用のバーナーやカセットコンロは、手軽に使えることで人気のキャンプギアですよね。今回ご紹介するのは、CB缶用バーナーの決定版とも言える、イワタニの『ジュニアコンパクトバーナー』です。1998年の誕生以来、アウトドアシーンで数多く使われてきたジュニアコンパクトバーナーの使い方や魅力を徹底解説します!

一級品のカセットガスバーナー!イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』のサイズや使い方をチェック

筆者撮影

イワタニは、カセットコンロやカセットガスでおなじみのエネルギー関連会社。今回ご紹介するのは、そんなイワタニのアウトドア用バーナー『ジュニアコンパクトバーナー』です。

まずは、ジュニアコンパクトバーナーのサイズや使い方などの概要を見ていきましょう!

イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』

  • サイズ
  • 重量:本体のみ/274g、ケース込/340g(筆者実測)
  • 火力:2.7kW (2,300kcal/h)
  • 材質:本体/アルミニウム、バーナー・ゴトク・脚・風防/ステンレス
  • 連続燃焼時間

ジュニアコンパクトバーナーに乗せられるクッカーのサイズは、直径18cm、鍋底の直径16cmが目安です。

300mlのシェラカップも乗せられるので、少しだけお湯を沸かしたり、簡単な調理をしたりするシーンにも適しています。

筆者撮影

ゴトクには段差が付いており、クッカー類を乗せたときの安定感はバッチリ。日帰り登山での1杯のコーヒーから、ソロキャンプのガッツリ飯まで幅広く対応してくれます。

使い方を写真付きで解説

筆者撮影

ジュニアコンパクトバーナーを使う際には、まず3本の脚を広げます。

筆者撮影

脚を広げるときには、接地面が上を向かないよう注意しましょう。

筆者撮影・編集

脚が止まるまで広げきれれば、正しい向きでセッティングできています。

続いて、4本のゴトクを広げます。

筆者撮影

脚とゴトクを広げたらCB缶を装着しましょう。始めに、つまみがマイナス方向へ完全に回っていることを確認します。

筆者撮影・編集 CB缶装着前にマイナス方向へつまみを回しておく

次に、ガイド凸部が正常な位置(正面から見て左45°)にあるか確認します。

筆者撮影 指で示している部分がガイド凸部

続いて、ガイド凸部にCB缶の切れ込みを合わせてから(下図1)、押し込み(下図2)、ガイド凸部に向かって時計回りに回してください(下図3)。

筆者撮影・編集

ガイド凸部が真上を向いていればOK。凸部が真上まで回らなかったり、ガス漏れがあったりすると正しく取り付けられていないので、外してから再度付け直しましょう

セッティングができたら、つまみをプラス方向へ1/3程度回してから(下図1)、スイッチを押して点火します(下図2)。

筆者撮影

点火の瞬間には炎が高く上がるので、くれぐれも顔を近づけないよう注意してくださいね。

おなじみのカセットガスで使える!イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』のおすすめポイント

ここからは、ジュニアコンパクトバーナーのおすすめポイントをご紹介します。キャンプはもちろん、家庭でもおなじみのCB缶が燃料となる、使い勝手抜群のバーナーです!

CB缶を手に入れやすい

筆者撮影

ジュニアコンパクトバーナーのおすすめポイント、1つ目は燃料であるCB缶を手に入れやすい点です。

各アウトドアメーカーから発売されているバーナーは、メーカー純正のガス缶を使うことが推奨されています。メーカー純正のガス缶はアウトドアショップやECサイトで手に入れるのが一般的ですが、お店によって取り扱っていなかったり、送料が高かったりするのが難点です。

一方、イワタニのCB缶『イワタニカセットガス』は、取扱店舗が豊富で、ホームセンターやスーパーなどでも手に入れられるのが特徴。万が一ガスを切らしてしまっても、すぐに買いに行けるのは嬉しいポイントです。

また、CB缶はOD缶よりも価格が安く、ランニングコストを抑えられるのもメリット。少しでも燃料代を抑えたい人にも、ジュニアコンパクトバーナーはおすすめと言えるでしょう。

なお、ジュニアコンパクトバーナーにはイワタニカセットガスのほか、『イワタニカセットガスジュニア』『イワタニカセットガスパワーゴールド』も使えます。

カセットガスジュニアは荷物をコンパクトにしたいときに、パワーゴールドは気温が低い時期(メーカー推奨は5~10℃)にそれぞれおすすめですよ。

持ち運びやすい

筆者撮影

ジュニアコンパクトバーナーは持ち運びやすい点も魅力です。

専用のハードケースが付いているため、**移動時に多少の衝撃が加わっても本体をしっかりとガードしてくれます。

**ケースのサイズは約幅90×74×116mm、本体を入れた重さは340g(ともに筆者実測)なので、積載を大きく圧迫しないのも嬉しいポイントです。

なお、より荷物をコンパクトにしたい人は、燃料に先述したカセットガスジュニアを選ぶのがおすすめ。

カセットガスジュニアのサイズは直径65×高さ129mmです。通常のカセットガスのサイズは68×198mmなので、高さは約7cmもサイズダウンできますよ。

点火はワンプッシュ

筆者撮影

ジュニアコンパクトバーナーは、バルブを開けてスイッチを押せば簡単に点火が完了し、ライターを持っていないときでも問題なく使えます。

また、本体を落としてしまったときに、点火用の電極を守ってくれる保護板も付いています。

筆者撮影 白い土台から伸びているのが電極、その右側が保護板

CB缶の付け外しの際にうっかり落としてしまっても、ダメージを最小限にできるのは安心ですね。

ただし、気温や気圧によってはスイッチを押しても点火できないケースがあります。念のため、マッチやライターも持参しておきましょう。

風に強いゴトクの形状

筆者撮影

ジュニアコンパクトバーナーは風防付きで、炎の下部が隠れる仕様なので、多少の風であれば安定して火力を発揮してくれます。

しかし、風防は完全に風をさえぎる物ではありません。強風のときには使用を中止したり、別で風防を用意したりしましょう。

イワタニ『ジュニアコンパクトバーナー』の気になるポイント!OD缶用バーナーとの違いもチェック

ここからは、ジュニアコンパクトバーナーの気になるポイントを解説します。

OD缶用のバーナーとは違った弱点もあるため、購入してから後悔しないよう事前にチェックしておきましょう。

メスティンは乗せづらい

筆者撮影

ジュニアコンパクトバーナーにメスティンを乗せると、ゴトクの段差とメスティンの形状がフィットせず、斜めに傾いてしまいます。

筆者が実際に使ってみたところ、調理中は常に取っ手を持つ必要がありました。

メスティンをメインのクッカーとして使っている人には、ジュニアコンパクトバーナーは合わないかもしれません。

OD缶用のバーナーと比べると収納サイズが大きい

筆者撮影 左が『153ウルトラバーナー(OD缶)』、右が『ジュニアコンパクトバーナー(CB缶)』

ジュニアコンパクトバーナーに限らず、CB缶用のバーナー全体に見られる傾向ですが、OD缶用のバーナーと比べると収納サイズが大きい点も、気になるポイントです

筆者が持っているイワタニプリムスの『153ウルトラバーナー』と比べるとその差は歴然。

筆者撮影 収納時の高さも違いが明確

153ウルトラバーナーはOD缶とともにクッカーにスタッキングできるよう、コンパクトに設計されています。

収納サイズのコンパクトさを優先したい人は、OD缶用のバーナーも候補として検討してみましょう。

OD缶より低温時に使いづらい

筆者撮影

CB缶は主に屋内での使用を想定して作られているため、屋外メインのOD缶と比べると寒い環境に弱い傾向にあります。収納サイズと同様で、CB缶用のバーナーに共通した気になるポイントです。

燃料にイワタニカセットガスパワーゴールドを使えば、比較的寒い時期でも使用はできます。しかし、イワタニカセットガスパワーゴールドも外気温が5℃を下回る環境では使用が難しいので、氷点下でも使用が可能なOD缶に比べると、寒い環境での使用は適していないでしょう。

購入前に使いたいシーンをイメージして、真冬や標高が高い場所でのキャンプなども想定される場合にはOD缶用のバーナーを選ぶようにしてくださいね。

使い勝手はピカイチ!イワタニの『ジュニアコンパクトバーナー』ぜひ使ってみて

筆者撮影

今回は、イワタニの『ジュニアコンパクトバーナー』をご紹介しました。

ジュニアコンパクトバーナーは細かい点まで配慮された設計で、使い勝手は抜群。CB缶ならではの弱点もあるものの、その特性を踏まえた上で使えば、満足すること間違いなしです!

今回の記事を参考に、ご自身にピッタリのCB缶用バーナーを選んでくださいね。

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