立憲民主党・海江田万里衆院議員が語る政党立て直しの裏側とは?政権を取るために必要なものとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年8月19日に公開された動画ではゲストに立憲民主党衆院議員の海江田万里氏をお招きし、党の立て直しについて語っていただきました。

野党第一党党首が落選!当時の心境とは?

【このトピックのポイント】
・好き放題に発言していては政権はとれない
・党首で落選するも海江田氏「他の人のために一生懸命回ったから恥ずかしくない」
・ネット選挙はもっと進化していくべき

海江田氏のプロフィールは以下の通りです。

今回お話を伺った場所は港区赤坂の木戸孝允邸跡地に建つ衆議院副議長公邸。国内外の要人との会談や賓客の接遇などに使われ、安倍元総理の国葬の折にはチェコの副議長をお迎えしたこともあるそうです。

公邸での収録となった経緯について海江田氏は「国民の財産であり納税者のものですから、できるだけ多くの方に知っていただきたいと思った」と語りました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして海江田氏に回答していただきました。

党を立て直すってどれほど大変ですか?

民主党は2012年12月の衆院選で惨敗し、当時代表だった野田氏は辞任。後任に海江田氏が選出されましたが、代表就任について一部では「ババ抜き」と揶揄する声もありました。

海江田氏「僕はジジイですけどね」

立候補を決めた理由として、海江田氏は1つ前の代表選挙にも立候補していたことに言及。「与党なら(代表)やるけど野党ならやらないというのは潔くない」とコメントしました。

ただ、政権交代後の政党運営は想像以上に厳しかったとのことです。海江田氏が一致団結を目指す一方で、党内には「野党になったから自由に言いたいことを言うぞ」という考えもありました。

海江田氏は当時について「与党に返り咲こうと思うなら、好き勝手に言っていたら政権は取れない。そういう発言をする人がいたことは驚きだし大変だと最初に考えた」と振り返りました。

党再建のために海江田氏が取り組んだのは、長期計画の策定と「靴底減らし運動」です。その成果もあって、次の衆院選で民主党は議席を増やしました。

海江田氏「その代わり自分が選挙に落ちちゃいましたけどね」

党首の落選は衝撃的な出来事でしたが、海江田氏は「自分が何もやらないで落選したなら恥ずかしいことだけど、その時は他の人のために一生懸命回りましたから」と明るく振り返りました。

党首として落選して、それでも政治家であり続けた心情について海江田氏は「勝つときもあれば負けるときもある」とコメント。負けを認めつつ新たな政策や有権者への訴え方をどうするかなど、前向きに気持ちを切り替えることに言及しました。

また、海江田氏は当時スタートしたネット選挙についてもコメント。「あの時スタートしたけど、そのあと全然前に進んでいない」とし、ネット投票含め積極的に取り組む必要があるとの見方を示しました。

海江田氏「今の立憲民主党の泉さんとも、やっぱり考えてやるのがいいんじゃないですかということを時々話しますけどね」

時事ネタにヒトコト!

ビッグモーター不正請求問題

ビッグモーターによる保険金の不正請求問題で、自動車保険のすべての契約者の保険料が割高になっている可能性があるとのことです。

海江田氏は金融庁が調査に乗り出している点に言及。「ビッグモーターだけが悪いということではなく、もう少し根が深いものがある」とし、「今回のことをきっかけに(中略)膿を出さないといけないと思う」とコメントしました。

経済評論家である海江田氏は保険にも明るく、損保の労働組合の勉強会にも参加しています。今後の勉強会ではこの点もヒアリングしていくとのことです。

風力発電会社社長 賄賂性を認める方針

秋本真利議員が風力発電会社社長から約3000万円を受け取ったとされる事件で、社長がこれまで否定してきた提供資金の賄賂性を認める方針であることが分かりました。

この件について海江田氏は「2つの観点で怒ってる」とコメントします。

1つは秋本議員が自民党の中では数少ない再生可能エネルギーに力を入れた議員だったこと。「自民党の中にも骨があるやつがいるなと思ってたんだけれども」と、失望したようでした。

もう1つは設立した馬主組合を金銭の受け渡しに利用していたこと。海江田氏は大の競馬好きとのことで「汚れたお金を競馬で持ってね、マネロンみたいなものですよ。そんなのけしからんと」と、怒りをあらわにしました。

なかなか無くならない政治と金の問題について、海江田氏は選挙にかかるコストに言及。「常在戦場」と言われる衆議院では1年中選挙のための活動が求められ、そこに多くの資金が必要になります。

総理大臣の都合で解散できてしまう状況を問題視する海江田氏。「もう少し落ち着いて政策について議論ができる仕組みを考えないといけない」とコメントしました。

動画本編はこちら!

衆院選惨敗でも代表選挙に立候補した理由は?党首で落選した時の心境は?

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