桜井玲香&中田圭祐のW主演で狂気のラブサスペンス「灰色の乙女」を実写化

桜井玲香と中田圭祐が、MBS・TBSの「ドラマイズム」枠(MBS=火曜深夜0:59、TBS=火曜深夜1:28)で9月5日スタートの連続ドラマ「灰色の乙女」でダブル主演を務めることが分かった。

「灰色の乙女」は、うそから始まる純愛と狂気の物語。原作は、2019年から電子コミック配信サービス・コミックシーモアで連載をスタートし、累計670万ダウンロードを超える新田チハル氏による同名人気コミックだ。

広告会社に勤める会社員・鏡蔦子(桜井)は、20年間ずっと片思いしている維井莇(中田)に対し、ストーカー行為をしている。ある日、いつものように莇の後をつけていた蔦子は、彼が車にひき逃げされる現場に遭遇。莇が記憶喪失になったことを知った蔦子は、長年の自分の思いをかなえようと、自分たちは恋人同士だとうそをつく。その後も次々とうそを重ねる蔦子の行動は、ますますエスカレートしていく――。“ストーカー”の蔦子と、蔦子にひかれていく莇が迎える衝撃の結末とは? 甘さと不安の入り混じった緊張感あるラブサスペンスが展開される。

「灰色の乙女」が地上波連ドラ初主演作となり、蔦子役を務める桜井は、元乃木坂46のメンバーで、「DOROTHY~オズの魔法使い~」で単独主演を務めるなど数々のミュージカルに出演するほか、現在は連続ドラマ「ラフな生活のススメ」(NHK総合)に出演中。うそにうそを重ねるストーカー役を大胆に演じる。

桜井は「愛情が持つパワーは計り知れません。でも、一歩間違えるとそれは『愛憎』になり、『憎しみ』にもなり得ます。人を愛し、愛され過ぎたが故にすべてが狂い始めた時、どこに行き着くのかを見届けていただきたいです。いろいろな顔を持つ蔦子を存分に楽しみたいと思います!」と意欲を持って蔦子役に挑む。

そして、中田は事故により記憶喪失になるが、自分の恋人だと名乗る蔦子に少しずつひかれ始める莇に扮(ふん)するにあたり、「まず原作を読んだ素直な感想は、蔦子さん怖いなと思いました(笑)。ですが、この作品を何度か読んでいくうちに少し変わってはいますが、一つの愛の形としてはすごくピュアでいとおしくも見えてきました。記憶喪失がきっかけではありますが、莇くんはそんな蔦子の真っすぐすぎる気持ちを受けて変化していくんだなと。そこを最後まで大切に感じて莇くんを演じていきたいです」と抱負を述べる。

原作の新田氏は「ドラマ化していただけること感謝しています。ストーカーにあたる行為は『立場や人、角度を変えて見た時に全く違う解釈をされるのではないか?』と思い、その不思議さを感じて作った作品でした。犯罪はいけませんが、蔦子はそのギリギリを行ったり来たりします。その上で読んだ人が『蔦子を応援したい』と思ってくれたら、違う視点がその人の中に入っていく面白さがあるんじゃないかなと思いました」と作品への思いを語り、「演じてくれる女優さんが蔦子として生きてくれる時間があること、莇や莇の両親、菫もドラマ化でどんなふうになっていくのか、すごく楽しみです」とドラマ化に期待している。

制作プロダクションは、映画「地獄の花園」や配信ドラマ「ケンシロウによろしく」のソケット。脚本は、多数の映画祭に入選・入賞し、「ヒヤマケンタロウの妊娠」の脚本や映画「ミセス・ノイズィ」の監督・脚本を手掛けた天野千尋氏らが担当する。「警視庁考察一課」(テレビ東京系)や「凛子さんはシてみたい」(MBS)など数々の作品で演出を担当する椿本慶次郎氏とタッグを組む。

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