関西初の「サンエックス展」開幕、たれぱんだエリアに人だかり

1990年代に一世を風靡した「たれぱんだ」や近年では「すみっコぐらし」など、さまざまなキャラクターを手がける「サンエックス」(代表:千田洋史)。その創立90周年を記念した展覧会が8月23日より「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で開幕。関西では初開催となり、開店直後から親子連れなど多くの客で賑わいをみせた。

開店直後から多くの客が訪れ、大型「たれぱんだ」のフォトスポットが人気に

こげぱん、アフロ犬、みかんぼうやなど、幅広い世代から愛されるキャラを1000以上も生み出してきた同社。1932年の創業から子供向け文具を販売し、約40年前からはオリジナルキャラの製作にも注力。全国を巡回中の同展は、初公開の原画や大型立体物のフォトスポットなどを楽しみながら、個性的なキャラたちの誕生秘話に迫る内容となっている。

■衝撃ビジュアル、試作「たれぱんだ」は必見

現在の姿とはかなり違う「最初に工場から上がってきた『たれぱんだ』」試作ぬいぐるみ

会場では人気3大キャラ「たれぱんだ」「リラックマ」「すみっコぐらし」を中心に、1990年代からの各時代を代表するキャラたちが年代順に登場。約400ものキャラのイラストが壁一面に集結した圧巻の展示スペースもあり、これまでの開催地では、平成キャラになじみのある20~30代客らが子供時代や現在の「新旧推しキャラ探し」をする姿も見られたという。

特にファン必見なのは、「すみっコぐらし」のラフスケッチなど、初期段階でのレアな資料の数々。現在とは違い過ぎる衝撃ビジュがSNSで話題となった「最初に工場から上がってきた『たれぱんだ』」試作ぬいぐるみなど、担当者は「最初のグッズはシールだったので、立体化への製作過程でかなり苦労したようです。新旧の姿がセットになったアクリルスタンドもグッズ化しましたので、見比べて楽しんでもらえれば」と話す。

■人気キャラが共演・・・展示会限定グッズも多数

大阪会場から先行販売「たれぱんだカラーおでかけぬいぐるみキーホルダー(リラックマ)」(2090円)

会場最後にある物販スペースには、同展オリジナルグッズが多数スタンバイ。大阪会場から先行販売される「たれぱんだカラーおでかけぬいぐるみキーホルダー(リラックマ)」(2090円)、こげぱん&すみっコぐらしの「サンエックスだいすきてのりぬいぐるみ(えびふらいのしっぽ)」(1980円)など、キャラ同士のコラボ品は開店直後から特に人気を集めていた。

さらに、「阪急うめだ本店」限定アートを使った3種「A4クリアファイル」(396円)、「ランチトートバッグ」(1980円)、「ポストカード」(154円)も登場し、背景には梅田の街を彷彿とさせる赤い観覧車と同百貨店が描かれるという遊び心も。

『サンエックス90周年 うちのコたちの大展覧会』は「阪急うめだ本店」9階催場にて、9月4日まで開催。時間は朝10時~夜8時(最終日は~夕方6時)。入場料は一般1300円ほか、物販スペースは入場無料(一部商品は展覧会入場者限定販売)。8月27日には観覧無料のステージショーを開催、期間中は9階のカフェ3店でコラボメニューも販売される。

取材・文・写真/塩屋薫

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『サンエックス90周年 うちのコたちの大展覧会』

期間:2023年8月23日(水)~9月4日(月)
時間:10:00~20:00(最終日は18:00終了)
会場:「阪急うめだ本店」9階催場(大阪市北区角田町8ー7)
料金:一般1300円、高校生800円、小中学生600円

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