ホテル発送スマホ完結、沖縄ヤマト運輸 利便性・生産性向上

 沖縄ヤマト運輸(赤嶺真一社長)は、顧客の宿泊先ホテルからの荷物の発送手続きをスマートフォン上で完結できるサービスを3日から開始した。沖縄県内のヒルトングループのホテルからスタートし、順次、県内のホテルなどに拡大する。
 沖縄県を訪れる観光客は回復してきた一方、コロナ禍で減少した観光事業の労働力確保が進まず、県内ホテルのほとんどが深刻な労働力不足に直面し、労働力の確保と業務の生産性向上が喫緊課題となっている。
 同社はヤマトグループのネットワークを活用し、沖縄を訪れる顧客の荷物を空港から宿泊先のホテルへ当日中に配送するサービスなど提供してきた。 
 新サービスは専用サイト内で必要事項を入力するだけで発送、手書きでの送り状作成が不要となる。料金の支払いもオンラインで事前決済ができる。荷物のサイズ測定や運賃計算、料金収受なども不要でホテルスタッフの業務負荷軽減にもつながる。
 今後はクレジットカード以外のキャッシュレス決済の追加や、撮影した荷物の画像から自動でサイズ測定する機能の導入などを検討。また、ホテルでの荷物の発送受付業務の効率化を図るほか、観光施設などにも同取り組みを展開し観光産業のDX推進を物流面から貢献する。

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