【アインHD】高齢者の見守り支援サービスの実証事業に参画/福島県会津若松市の中山間地域で

【2023.08.24配信】アインホールディングスは福島県会津若松市の中山間地域で展開される高齢者の見守り支援サービスの実証事業に参画する。「スマート薬箱による服薬管理」も含まれる予定。

日常の生活において高齢者が悩むことの多い「睡眠」と「服薬」にフォーカスし、ICTによる自然な生活の見守り目指す

NTT PARAVITA株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 中野康司氏)、SMK株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 池田靖光氏)、株式会社アインホールディングス(本社:北海道札幌市、代表取締役社長 大谷喜一氏)、ALSOK福島株式会社(本社:福島県郡山市、代表 前田泰彦氏)、アイラ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:四ノ宮力氏)の5社は、福島県会津若松市の中山間地域において「高齢者の睡眠の質の改善と薬の飲み忘れ防止による健康維持改善」を目的とした高齢者の見守り支援サービスの実証事業を2023年9月より行う。
会津若松市や市内の地域運営組織である「みんなと湊まちづくりネットワーク」と協働する。アイラの提供する「ささえiコミュニティサービス」をプラットフォームとし、NTT PARAVITAの「ねむりの見守り」、SMKの「スマート薬箱」を活用したアインHDによる「患者さまの服薬管理」、サービスの異常検知によるALSOK福島の「依頼駆け付け」までの一連サービス連携の実証事業となる見込み。

アイラは、2017年から会津若松市の委託を受け、市内の中山間地域である湊地区においてコミュニティ情報プラットフォーム「みなとチャンネル」を開発・運営。2022年8月からは、新たにビデオ対話機能を搭載し、地域のコミュニケーション促進を強化した地域生活支援サービス「ささえiコミュニティサービス」として、湊地区及び同じく中山間地域の大戸地区において展開している。今回の実証では新たに異常検知と家族への通知機能、外部サービス連携機能を付加し、地域コミュニティの情報プラットフォームとしてコミュニティの維持活性化、住民とご家族が安心に暮らせる社会実装を推進したい考え。

NTT PARAVITAは、ICTを活用して地域の抱える社会課題の解決に取り組むNTT西日本と、医療・介護ベッド及びマット型睡眠センサーで国内トップシェアを誇るパラマウントベッドによる合弁企業。2021年7月に創業したヘルスケアカンパニーだ。今回、シート型睡眠センサーで取得した睡眠データを独自に分析し、アイラの「ささえi コミュニティサービス」の基本機能を活用したビデオ電話による睡眠カウンセリングや、生活変化を住民とご家族へ通知するなど、「睡眠」をフックに住民とご家族が安心していきいきと暮らせる社会実装を推進する。

SMKは、「本人、家族、薬剤師に優しいスマート薬箱」の開発に取り組んでいる。スマート薬箱は、薬の飲み忘れや飲み間違いを防ぎ、一定時間に服薬が無い(=引き出しの開閉がない)場合は家族に見守りメールを送信し、薬剤師はパソコンなどで患者の服薬状況をデータで確認できるという機能を備えている。今回の実証では、飲み忘れが数日に及ぶような異常事態を検出した場合、「ささえi コミュニティサービス」の通知機能と連携し、ご家族へ異常通知が送られる。SMKでは地域の課題解決に繋がる商品としてスマート薬箱の社会実装を目指している。

ALSOK福島は、2013年に開始した「高齢者向けみまもりサービス」で一人暮らしの高齢者の暮らしに寄り添うサービスを展開してきた。高齢者の方が安全で安心な毎日を支援すべく、セキュリティ事業での今日までの経験を活かし、教育を受けたプロのガードマンがALSOK福島独自のネットワークを活かし訪問、利用者の安否確認を実施する。

アイラは、高齢者の見守りというと、各種IoTセンサーを配置し、行動の監視を行うサービスが多いのが実状であるものの、見守られる高齢者側からすると「監視されている」と感じること自体がストレスでありWell-beingなサービスとは言えない」と指摘。今回の実証では、日常の生活において高齢者が悩むことの多い「睡眠」と「服薬」にフォーカスし、ICTによる自然な生活の見守りと、その生活データによる「非日常(異常)検知」から「駆け付けサービスの連携による安否確認」までの一連の流れを実証したいとする。

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