AWI/低温食品物流を強化 岩手に3温度帯拠点

 エア・ウォーター(AWI/豊田喜久夫会長CEO最高経営責任者)は7日、同社グループの東日本エア・ウォーター物流(本社=横浜市、濱中一久社長)が、岩手県滝沢市で建設を進めていた食品向け3温度帯物流拠点が完成し「盛岡低温センター」として8月1日から稼働を開始すると、発表した。投資額は約38億円(土地取得費用を含む)。
 盛岡低温センターは敷地面積1万3168平方㍍で、延床面積が8282平方㍍(倉庫棟=2階建、8024㎡/事務所棟=平屋、258㎡)。倉庫棟は常温・冷蔵・冷凍の3温度帯と冷凍自動倉庫。エア・ウォーターグループとしては東北地区で初の食品向け3温度帯物流拠点となる。
 物流「24年問題」が迫り、食品の長距離輸送が困難さを増す中で「全国と東北エリアの低温物流をつなぐ」役割を担う。全国で製造された様ざまな食品を集約し東北各地へ配送する機能を担い、東北各地で生産された食品やその原材料を集約し本州の主要都市へ輸送する拠点になる。
 ■エア・ウォーター
 同社グループの物流事業は、高圧ガス輸送、一般貨物輸送、低温管理による食品物流、血液を運ぶ医療物流、フェリー航路を使ったシャーシ輸送、トラックボディなどの設計架装まで幅広く事業を展開している。中でも、食品メーカーやコンビニエンスストア、スーパーマーケット向けの低温食品物流事業は冷凍食品や加工食品ニーズの高まりを追い風に、堅調に伸長している。

© 日本流通新聞×foredge