バックヤードで実証、ワールドサプライ/商業施設内の自動配送

ワールドサプライ(坂上公彦社長)は、館内配送業務を受託する阪急うめだ本店(大阪市)のバックヤードで、QBIT Robotics(中野浩也社長)の自律走行型配送ロボット「DR1」を用いたメール便配送実証実験を行った。
 ワールドサプライは商業施設内の各売り場とバックヤードの事務所まで商品や書類を配送するサービスを展開している。実証実験(5月29日~6月9日)は同店3・5階バックヤードの事務所に届く書類などの小型荷物(メール便)に焦点を定めた。
 通路の幅が狭く、施設スタッフの往来で混み合うバックヤードにおいて、ロボットが安全に走行しメール便を事務所まで配達できるのかを検証。予定していた対象の事務所4カ所、2コースを10 回走行し、接触などもなく、スタッフが通常業務を行う中で配送を行うことができた。
 QBIT Roboticsは配送や配膳業務などへの自動ロボット導入に実績を持つ。SGホールディングスグループのオープンイノベーシ
ョンプログラムからパートナー企業として取り組みを進めてきた。
 DR1は、幅504㍉×高さ1200㍉、最大積載重量40㌔㌘、移動速度秒速1㍍(最大1・2㍍)。

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