新東名 混雑緩和へ駐車マス増設/清水PA、大型駐車2・7倍に

 大型車の駐車マス不足解消をめざしネクスコ中日本は、新東名高速道路の駿河湾沼津サービスエリア(SA/上り)と清水パーキングエリア(PA/下り)で駐車マス増設工事を行う。工事は18日から開始し、駿河湾沼津SAが今年度冬頃、清水PAは2024年度夏頃の完成をめざす。
 増設工事によりトラックなど大型車の駐車可能な駐車マスは、駿河湾沼津SAで11台分増の157台に拡充される。清水PAにいたっては131台分が増設され208台と2・7倍に増加する。
 既存の敷地を有効活用した駐車エリアの拡大を図る。ダブル連結トラックが駐車できるマスもそれぞれ新設される予定。清水PAにおいては、少ない面積で同数の大型車駐車マスが確保できる「V字駐車」にレイアウトを変更する。
 深夜帯を中心にSA・PAでは大型車の駐車マス不足による混雑が慢性化していた。また休憩できないとしてトラック運転者の労働時間を定めた改善基準告示の遵守にも懸念が及んでいた。
 これらを背景に同社は安全確保と物流業界の働き方支援の観点から大型車駐車マス拡充方針を掲げ取り組んでいる。

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