名目賃金4.9%伸張 5月の運輸・郵便業

 厚生労働省が7日発表した5月の毎月勤労統計調査(速報/従業員5人以上)によると、「運輸業、郵便業」の1人当たり現金給与総額(名目賃金)は前年同月比4・9%増の32万1853円となり、23カ月連続で前年を上回った。賃上げ回答が目立った今春闘の結果が反映されたとみられる。
 内訳をみると、基本給に当たる所定内給与が前年同月比3・6%増の26万9265円、残業代など所定外給与が同6・2%増の4万995円。賞与など特別に支払われた給与も同36・8%増の1万1593円だった。
 運輸業・郵便業の総実労働時間(月間)は1人あたり前年同月比2・7%増の163・4時間(全産業133・5時間/1・9%増)。所定内は同2・7%増の141・7時間(同123・28時間/2・0%増)、所定外が2・3%増の21・7時間(同9・7時間/0・0%増)。
 出勤日数は0・5日増の19・0日(同17・3日/0・3日増)だった。

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