【新型コロナ】神奈川の感染者、1医療機関15人超に 第8波のピークに迫る

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は24日、県内約380カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表した。14~20日の1週間で、1医療機関当たりの平均患者数は15.06人となり、前週に比べて3.51人増えた。

 5月の5類移行後、1医療機関当たりの患者数が15人を超えるのは初めて。受診動態の違いなどから単純な比較はできないものの、第8波のピーク(参考値で18.72人)に迫っている。第8波のピークでは、全数把握で1日1万人を超える感染者が確認されていた。県医療危機対策本部室の担当者は「お盆休みで人の交流が増え、人の流れも戻っていることから患者数も増えているのかなと思う。引き続き、注視していきたい」と話している。

 報告された患者数は県内全体で5059人。1医療機関当たりの報告数は横浜市で12.14人、川崎市で17.52人、相模原市で13.63人、政令市以外の県域で17.69人だった。

 23日時点の入院者数は1672人(前週比274人増)で、うち重症者は34人(同12人増)。確保病床の使用率は57.02%で、うち重症用病床は22.50%だった。

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