バイエルンがイスラエル代表GKペレツを獲得! マッカビ・テル・アビブが移籍合意を発表

[写真:Getty Images]

バイエルンが、マッカビ・テル・アビブからイスラエル代表GKダニエル・ペレツ(23)を獲得することが決定した。

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マッカビ・テル・アビブは24日、「マッカビ・テル・アビブは、メディカルチェック合格を条件としてダニエル・ペレツの売却についてFCバイエルン・ミュンヘンと合意に達した」と、若き守護神の移籍合意を発表。

また、ペレツはクラブ公式SNSを通じて、6歳の頃から在籍していた愛するクラブに対するエモーショナルなメッセージを届けた。

ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの長期離脱に加え、スイス代表GKヤン・ゾマー、ドイツ人GKアレクサンダー・ニューベルの移籍によってGKの選手層に大きな問題を抱えているバイエルン。

今夏の移籍市場ではダビド・ラヤとケパ・アリサバラガというスペイン代表コンビや、モロッコ代表GKボノら複数の候補と接触を図ったものの、いずれの交渉も破談に。そういった中、クラブは実績十分のベテランやビッグネームという当初の方針から将来性を意識した補強に方針転換。

そして、23歳のイスラエル代表GKに白羽の矢を立て、500万ユーロ(約7億8000万円)+アドオンという条件でクラブ間合意。選手本人とも5年契約での合意にこぎ着けた。

テル・アビブで生まれ育ったペレツは、前述のように6歳でマッカビ・テル・アビブの下部組織に加入。10代の前半から将来を嘱望される逸材として評価を得ていた190cmのGKは、ベイタル・テル・アビブ・ラムラへの1年間の武者修行を経て2020-21シーズンに国内屈指の名門でファーストチームデビューを飾った。

そして、2021–22シーズンから正GKに昇格すると、ここまで公式戦101試合に出場し、通算44回のクリーンシートを達成。また、昨年11月に行われたキプロス代表との国際親善試合でイスラエル代表デビューも飾っている。

国際的には知名度が低いものの、卓越したアスリート能力を活かしたシュートストップを特長に、基本的なセービング技術は非常に高く、ノイアーや優れたコーチングスタッフの指導によって大きな成長が見込める大器だ。

ちなみに、クラブと代表チームの同僚DFダン・グレーザー(26)、その弟で双子のDFアミト・グレーザーとMFタミル・グレーザーはいずれも従兄弟だ。また、ペレツはドイツ系ユダヤ人の血を引いており、ドイツのパスポートも有している。

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