右肘の内側側副靭帯を損傷していることが判明し、今季の残り試合で登板しないことが発表された大谷翔平（エンゼルス）だが、当面のあいだはＤＨとしてプレーを継続するようだ。日本時間８月25日、エンゼルスは大谷がニューヨーク遠征に帯同することを発表。日本時間８月26日からスタートするメッツ３連戦では、初戦に千賀滉大（メッツ）の先発が予定されているが、大谷vs千賀の「日本人メジャーリーガー対決」が実現しそうだ。大谷は少なくとも右肘に関するセカンド・オピニオンを得るまでのあいだ、プレーを継続する見込みとなっている。
大谷は日本時間８月24日に行われたレッズとのダブルヘッダーで第１試合に先発。44号先制２ランを放ったが、直後の２回表途中に右肘の異変を訴え、早々にマウンドを降りた。第１試合と第２試合のあいだに右肘の故障が判明したものの、大谷は第２試合に出場することを志願。二塁打１本を放つなど奮闘したが、チームはダブルヘッダーに連敗し、データサイト「ファングラフス」が算出しているプレーオフ進出確率はついに「0.0％」となってしまった。
ダブルヘッダー終了後、エンゼルスのペリー・ミナシアンＧＭがメディア対応を行い、大谷が右肘の内側側副靭帯を損傷していることを発表。トミー・ジョン手術が必要かどうかは現時点では未定であり、セカンド・オピニオンを仰いでから正式に決断が下される見込みとなっている。大谷はメジャー１年目の2018年10月にトミー・ジョン手術を受けており、今回もトミー・ジョン手術を受けることになれば、自身２度目となる。
今季の大谷は、23試合に先発して132イニングを投げ、10勝５敗、防御率3.14、167奪三振を記録。打者としては126試合に出場し、打率.304、44本塁打、91打点、17盗塁、OPS1.069と素晴らしい成績を残している。自身２度目のMVP受賞は確実で、日本人選手初の本塁打王、エンゼルスの球団記録を塗り替えるシーズン48本塁打、日本人選手初のシーズン50本塁打など、さらなる快挙に向けてＤＨでの活躍が期待される。
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