ナショナルズ・ストラスバーグが今季限りで引退か 2019年WSMVP

日本時間8月25日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)は今季限りでの現役引退を検討しているようだ。地元紙「ワシントン・ポスト」の報道によると、ナショナルズは暫定的に日本時間9月10日に記者会見を予定しているという。2019年シーズン終了後、ナショナルズと7年契約を結んだストラスバーグだが、相次ぐ故障に悩まされ、それ以降の登板は8試合だけ。そうした状況のなか、気持ちは現役引退に傾いているようだ。

現在35歳のストラスバーグは2009年ドラフト全体1位指名でナショナルズに入団し、翌2010年には早くもメジャーデビュー。2012年から2019年までの8シーズンで7度の2ケタ勝利をマークするなど、エース格の働きを見せ、自己最多の18勝を挙げた2019年にはワールドシリーズMVPに輝くなど、球団史上初のワールドシリーズ制覇の立役者となった。しかし、2021年に胸郭出口症候群の手術を受けると、その後は万全のコンディションに戻らず、メジャーでの登板は昨年6月9日(現地時間)のマーリンズ戦が最後。今年6月には重度の神経損傷に苦しんでいることが報じられるなど、完全復活は絶望的な状況となっていた。

2019年にマックス・シャーザー(現レンジャーズ)、ストラスバーグとともに三本柱を形成してワールドシリーズ制覇に貢献したパトリック・コービンは「(引退の報道について)正式なことはわからないが、スティーブンの存在は僕がこの球団を選んだ大きな理由だった。彼とマックスと一緒にプレーしたかったんだ」とコメント。「この球団のメンバーは彼のことを恋しく思っている。彼は僕がここにいる大きな理由だし、僕たちがチャンピオンリングを持っている大きな理由でもあるんだ」とナショナルズという球団におけるストラスバーグの存在の大きさを強調した。

ストラスバーグはナショナルズと7年2億4500万ドルという大型契約を結んでおり、今季が7年契約の4年目。契約は2026年まで残っている。なお、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、故障を理由とした現役引退となるため、ストラスバーグには来季以降の3年分のサラリーも支払われる見込みのようだ。

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