女子選手の唇にキスし批判集中のスペインサッカー連盟会長が辞任を決意…過去にも問題視される行動

[写真:©︎RFEF]

スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長が、辞任を決意したようだ。スペイン『アス』や『ムンド・デポルティボ』など複数のメディアが一斉に報じている。

2018年5月に、圧倒的な得票数を得て会長に就任したルビアレス氏。2020年には2024年まで再選されることとなった。

この5年間では、スーペル・コパをサウジアラビアで開催した際に元スペイン代表DFジェラール・ピケへ賄賂を渡した疑惑、連盟の資金を利用して女性とニューヨーク旅行をしたことなどが問題視。また、アトレティコ・マドリー、セビージャ、ビジャレアルなどを軽蔑した音声などが見つかるなど、これまでも問題視されることが多かった。

そんな中、20日に開催されたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の決勝でスペイン女子代表がイングランド女子代表を下して見事に初優勝。すると、選手がメダルをもらう表彰式中に、FWジェニファー・エルモソの唇にキス。この行為が大きな問題となり、世界中で批判の的となってしまった。

その後、RFEFを通じて謝罪のビデオメッセージが公開されるも、謝罪する一方で、自分の行いの正当性を主張する内容が批判の的に。謝罪になっていないという声が大きくなっていた。

ルビアレス会長の行動が世界的に問題視される中、24日に国際サッカー連盟(FIFA)は懲戒手続きを開始することを公表。フェアプレーへの違反や攻撃的な行為かなどの調査を行うと発表していた。

大きな波紋を呼んでしまい、ラ・リーガクラブの会長や各地域のサッカー連盟の会長たちも、距離を取るという意思を示し、25日に行われる臨時総会の出席拒否を表明。ルビアレス会長は辞任する気は全くなかったが、世間の評価、国民からの圧力を受けて、辞任を決意したという。

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