「大変な夏だった」鎌田大地が時間がかかったラツィオ移籍を語る「正しい熱意を感じた」、意気込みも口に「違うものをもたらせる」

[写真:Getty Images]

ラツィオの日本代表MF鎌田大地が記者会見に臨み、ラツィオ移籍の理由を語った。『フットボール・イタリア』が伝えた。

2021-22シーズンはヨーロッパリーグ(EL)優勝に大きく貢献した鎌田。ヨーロッパでもその名が知られ、移籍市場では獲得候補に上がっていた中、2022-23シーズン終了後に6シーズン過ごしたフランクフルトを退団した。

今夏ミランへの移籍が濃厚とされた中、一転して破談に。その後、リバプールやアトレティコ・マドリー、レアル・ソシエダなど数多くのクラブが関心を示した中、4日にラツィオへの移籍が決定した。

すでにセリエA開幕戦のレッチェ戦でデビューを果たしている鎌田。記者会見に臨み、ラツィオ加入を改めて喜んだ。

「ここに来られてとても嬉しいし、この機会を与えてくれた皆さんに感謝しています。ラツィオには特別な歴史があり、その一員であることを誇りに思います」

鎌田はセリエAに移籍するにあたり、アーセナルの日本代表DF冨安健洋らに「何回か」意見を求めたと明かした。

鎌田にはアル・ヒラルへと移籍したセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜としての期待がかかる中、別のタイプの選手だとコメント。違うものをもたらしてチームを助けたいとした。

「これが大きな義務であることは理解していますが、僕はセルゲイと同じ選手ではありません。セルゲイの新たなバージョンになることはないでしょう。何か違うものをもたらせます」

「僕は1人で試合に勝てるような人間ではありません。フランクフルトでやってきたのと同様に、チームと共に良いプレーをしなければなりません」

また、移籍決定に時間がかかったことにも言及。その理由を明かし、ラツィオを選択した理由も口にした。

「これほど長い間クラブを離れることになるとは予想していませんでしたが、自分の決断が正しいかどうかを確認するために待ちたかったです。このチームメイトと監督と一緒に成長できるので、ラツィオにイエスと言えてとても幸せです。大変な夏でしたが、正しい選択をしたと思います」

「僕はチャンピオンズリーグに挑戦するチームを望んでいて、様々なチームから多くのオファーを受けていましたが、会長と話した後、正しい熱意を感じました」

「また、マウリツィオ・サッリ監督が素晴らしい戦術家であることも知っており、僕の攻撃面には改善の余地があることもわかりました。ブンデスリーガは守備面での成長を助けてくれたので、今度は攻撃面で成長したいと思っています」

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